働き方のスタイルねぇ…。映画の仕事にしろ舞台にしろ、僕が精いっぱい芝居に徹していられるのは、まわりのスタッフのおかげといつも痛感します。このあいだも、来年の正月映画『T.R.Y.』のロケで上海に行ってきましたけど、熱気ムンムンとはあの雰囲気をいうんやろなぁ。朝早くから深夜にまで及ぶ撮影に、いい作品をつくるために時間に関係なくつきあってくれてますからね。この秋の舞台『ゆく年くる年』に関しても同じ。スタッフは情熱的に動き回ってくれてます。彼らの根底にあるのは、仕事に対する誇りやと思う。誇りさえあれば、上司に頼まれんでも"終電がなんや! 始発まで働くぞ!!"という気になれるでしょう。
あなたの上司が誇りをもって仕事に臨んでるとしたら、"最高の上司に恵まれた"と俺なら感謝するね。今どきの上司なんて手を抜くわ、酒は浴びるわ、しょーもないダジャレは言うわ、口は臭いわ…そんな奴ばっかりなんですから、"このオヤジのためなら命だって捨てる"と思えそうな上司についてるなんて、うらやましいくらいや。そういう完璧な上司から学びながら働いてたら、いずれ満足な結果が出るはず。たとえそれが40歳のときであったとしても、報われますよ。
仕事に対する考え方が違うなら、ブツクサ言うのはやめて「きょうの私の仕事は終わりましたから、お先に帰らせていただきます」とパキッと言えば? 俺が上司なら、自分の仕事を短時間でやり遂げた部下は残りの時間を自由に使ってもよし。逆に、人より時間がかかったとしても一生懸命なら許す。しかし、「お先に」と、自分の働き方のスタイルを正々堂々と主張できないなら、辞めたほうがいいかも。
もしかしたらあなたの悩みは上司との関係や働き方のスタイルではなく、あなた自身の仕事への熱意に関する悩みではないかとも思える。イヤイヤ働いているのかな、って。ま、転職を考えるぐらいやから、仕事の内容はつまらないと感じているんでしょう。実際、本気でキャリアウーマンを目指すのでなければ、不満タラタラの会社員生活は無駄な毎日かもしれません。
したがって、まずは仕事に対する自分のスタンスを明確に決めて、意識を変えてみることでしょう。生活費を稼ぐだけが目的なら、今の会社は辞めて一から出直したほうがええやろな。もう社会のしくみもよくわかっている年齢やし、ここらでひとつ、じっくり人生や仕事について考え直してみるチャンスかもしれませんよ。
暑さに負けずに頑張って働きましょう! 悩みがあればこのページにガンガンお寄せください。僕も汗をかきながら一緒に考えまっせ〜。
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