ダンナが浮気をしていないという前提で答えましょう。あなたの質問を読んだ瞬間に、“このケースでは、ほかに女がいないとは限らない”と直感したものですから。大きな声では言えませんけど、僕のまわりには仕事を口実に、実はキャバクラのおネエちゃんに入れ上げてる人がいっぱいいますもんでね(笑)。万が一、そのケースだとしたら、話はぜんぜん違ってきます。
さて、家庭を顧みない原因が正真正銘の接待ゴルフや残業である場合。“だったら奥さん、あなたは働かない男がよろしいんですか?”と僕は聞きたい。仕事も忙しくこなしながら家庭生活も充実させるのが理想なのは言うまでもありません。ですけど、ダンナがそうであってくれないのが不満というのは、ちょっと贅沢な悩みのような気がします。世の中には働かない困った男はたくさんいますよ。それに、このリストラ時代、働く意思はあっても仕事がないという気の毒な人も多い。ダンナさんは本当に仕事が好きなんでしょう。朝から晩まで働き抜くとは、男の鑑じゃないですか。
おたくのダンナは出世する人ではないか、と僕は思います。だとしたら、ダンナの仕事優先の態度を変えることはできない。一方、専業主婦は自分の日常の小さな世界しか見えないんで、不平不満がたまるのは当然。誰かにその気持ちをぶつけたいでしょうし、「子供が今日、初めてこんなことができたのよ」と一緒に成長を喜びたいでしょう。わかる! わかるけど、その相手を強要することでダンナが仕事に身が入らなくなるのを許せますか? 本当に遊びにも行かないで仕事一筋だとしたら、お便りにあるようなことを言われたらすごく腹が立つと思いますよ。一生懸命に仕事をすることで家庭を守ってるんだから。
で、ここからはダンナさんへの提案。1日中家庭の中にだけいる専業主婦、子供と顔を突き合わせているのは大変な苦労で、そりゃあ欲求不満にもなりますよ。「うるさいなぁ!」と逃げ出したいところを、なんとか理解して、たまにはじっくり話を聞いてあげる努力をしなきゃね。たまには家族で外食もいいんじゃない? 「どの服を着て出かけようかしら」ってウキウキできるだけでヨメはんには気分転換になるよ。それとか、朝、出勤する時にヨメはんが「今夜、一緒にうちで食べてよ」と言ってくることがありますよね。その申し出を残業で断わるなら、代案を出してあげればいい。「あんまり早い時刻には帰れないけど、明日の夕飯はうちで食べるようにするよ」とかね。
ここで最初の問題に戻りましょう。ダンナの多忙の裏にオンナの存在の有無を確かめるには、携帯電話に電話してみればいい。留守番電話の状態が続き、たまにつながると留守電の理由を「打ち合わせ中で出られなかった」と言うなら、それは言い訳の可能性大。よそよそしい応対も、必ずそばに女がいます。実は僕がどんな時でも電話に出ないことにしているのには、そんな背景があるからなのです。かかってくるすべての電話に出なければアヤシまれることはない(笑)。
とにかく仕事ができる男はモテる、ということも知っておいたほうがいいでしょう。仮にダンナが浮気をしているとしても、隠れてやってるぶんには“家庭を壊したくない”という気持ちがあるわけだから、余計な悶着は起こさないほうがいいと思います。巻き込まれる子供がかわいそうでしょ?
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