はじめまして。皆川夏子と申します。ご縁があって日記を掲載させていただくことになりました。昨年末からニューヨーク(NY)で生活しています。いまはマンハッタンにある会社でインターンとして勤務中。30歳独身にして一念発起、NYへ旅立ち早4ヶ月が過ぎようとしています。
ちょっと自己紹介。東京生まれの神奈川育ち。20代は日本で正社員として働いたり、派遣社員しながら大学院に通ったりしていました。いろいろ考えあぐねた20代。新しい環境への脱皮を図ってNYに英語の勉強にきたというわけです。日本での特技は街中で知り合いを見つけるコトでした(別にキョロキョロして歩いているつもりはないけど、一度頭で認識した人を察知するのがクセで有名人にもよく気付く)。でも気付いたこっちが寂しい思いをすることが多い。だって幼稚園や塾が一緒だった人にこちらが気付いても、絶対向こうは覚えていないからね。しかもNYに来てからは全然役に立たない。まず、こっちにそんなに知り合いもいないし、有名人を見ることもない。すれ違ってもたぶん気付かない。この前NOHOを歩いていて、映画『タイタニック』でローズの婚約者役だった人を見かけた(つもりだ)が友人に話したら「あ〜、よくいるタイプの顔だよね」と言われた。
NYに着て最初の2ヶ月は、マンハッタンのミッドタウンにある女性専用の寮に滞在していました。NYのNGO団体が経営しているところなので、比較的安い上にどこへ出かけるにも便利な場所にありました。100人くらい滞在している寮で、約半数がアメリカ人の高齢の女性。残りの半数が外国からきた留学生や働く女性。日本人が多く、関西弁がよくとびかっていて、時々ここがどこだかわからなくなることも。一度にたくさんのアメリカ人の老婦人を見たことがなかったので、最初のころは興味本位でキョロキョロして、おばあちゃんにこっそりあだ名をつけたりしてました。中には30年くらい前にルーマニアから亡命してきたというおばさんもいて、なぜかそのおばさんには「アメリカ人の旦那はケチだからやめたほうがいい」というアドバイスをもらったり、チーズケーキを有名なお店で買ってきて共同の冷蔵庫に入れておいたら、おばあさんがそれを食べていたり…。
3ヶ月目からブルックリンへ引越し。日本人女性がオーナーの部屋で、日本人女性2人とのルームシェア。マンハッタンからはちょっと離れているけど、家賃が安いのと雰囲気がよいのとですぐにここに決めた。住み始めて間もなく、ブルックリンが大好きに。遊ぶのはマンハッタンがいいけど、住むのはブルックリンがいい。プロスペクトパーク沿いの道から眺めるパークスロープの高級住宅街の雰囲気は最高。セントラルパーク沿いから眺めるアッパーウエストの光景より好きかも。
私の住むエリアはブルックリンの南方、大きな公園(プロスペクトパーク)と大きな墓地(グリーンウッドセメタリー)の近く。プロスペクトパークはセントラルパークと同じ設計者がつくった公園らしく相当な面積。中には日本庭園もあって、5月のサクラの時期にはお祭りが開かれるとか。
そんなブルックリンから電車にゆられて、窓からマンハッタンのビル群や自由の女神を眺めながら、チェルシー地区にある会社でインターンをしています。これは仕事がメインではなくて、あくまでも英語を実地でトレーニングするためのインターン。私の派遣された先は個人経営の貿易関係の会社。女社長のGradis(仮名です)は60歳を超えていると思われるが、ものすごい貫禄と存在感。最初のインタビューも彼女だったのだが、何もつっこんだ話はなく、あっという間に面接は終わってしまった。かなりくだけた雰囲気の会社で最初はちょっととまどったけど、不思議な魅力と縁を感じた。Gradisの下で働く黒人のHenreyもGradisの息子さんJohnもみんな良い人。
『セックス・アンド・ザ・シティ』みたいな華やかな生活とはかけ離れた、地味なNY生活を送っている私ですが、海外生活初体験だけあって何に対しても驚いたり笑えたり、なかなかの日々を送っております。「NYギリギリ生活ガイド」っていう本があるけど、私もかなりそれを地でいっている感じ。そんな生活をこれからつれづれと書き記したいと思っております。よろしくお願いします。
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