※「自分を探してニューヨーク」からタイトルが変わりました。正社員、派遣社員しながら大学院、ニューヨークでインターン、そしてまた日本へ…。「自分流ワーキング」を探して経験を重ねる皆川夏子(仮名・30才)の日記です。めまぐるしく変わる環境と個性的な人たちの中で、彼女はいったい何を見つける!?
   
●2005.3月● 波乱の就職活動!

今月からは「自分流ワーキングを探して」という新テーマのもとで日記を綴ることになりました。自分のLIFEとしてはずっと前から、そしてこれからも変わらないのでしょうけど、人生には節目というものがあるのですね。1年のニューヨーク生活から帰国して日本での生活に戻った私は想像していた以上に心身ともに「変化」を感じています。31歳になり、気分もあらたに仕事をみつけて張り切って働こうとしている「私」は、結婚して子供をもうけたり、家を建てたりしている「同世代の友人たち」と比べるとそれだけで「ちょっと変」わっているのかな?と思う瞬間もあったりしますが、自分の状況に不満があるわけでもないので、自分らしく人生を生きてきて「今」と「これから」があるのだと思います。そういう意味では日々生きているだけで十分「自分流」なのですね。日記を読んでくださっているみなさんはどんな「自分流」で過ごしているのでしょうか? みなさんそれぞれの「自分流」を聞いてみたいなと思ったりしています。他人の自分流を聞くと活力になるんです。最近出会った30歳の女性は新婚3ヶ月目にしてカナダ留学を検討中とのこと。「旦那さん、よくOKしてくれたなぁ」とか普通の疑問を抱いてしまった私だけど、本人は将来の仕事のために必要だから、といたって普通の様子。結婚するといろいろな制約があって我慢することも当たり前だと思っていましたが、結婚しても「自分流」の彼女を見ていて私は結婚への意外な希望を感じました。

さて、本題の「ワーキングを探して」の部分ですが…これが想像以上に苦戦しております。12月に帰国してはや4ヶ月近くが経った今もまだ仕事が見つかっていないなんて、想像もしていなかったからです。正社員経験は1年足らず、そのあとは派遣でつなげながら大学院へ通っていた私に1年の米国留学という履歴がくっついた現在、日本の就職市場ではどう受け止められるのか、正直まったく検討がつきません。もともと英語を使ったり、海外となんらかのつながりのある職を希望していましたが、当時の私の英語力では話にならなかった会社で前から魅力を感じていた会社に応募してみましたが、あっけなく不採用。私の就職活動は波乱の幕開けとなりました。まずは情報収集からと考え、就職窓口サイトにいくつも登録しました。さらに人材紹介サービス会社、紹介予定派遣サービス会社など次々と登録してみました。その悪戦苦闘ぶりの一部を日記にてご紹介したいと思います。

 
3月1日(火)

ある派遣の登録センターでブースに座っていたら、仕切りが板一枚だったため隣の人たちの会話が筒抜け。海外から戻ったばかりで資格を取りたいので派遣を選んだらしいその女性が薦められた会社は、とある製薬会社の一般事務。その会社で働く得点としては社員食堂が利用できることで、もうひとつは当社の看板商品のドリンク剤が業務中飲み放題だということらしい。そんな会社あるんだね。でも栄養ドリンクってそんなに毎日たくさん飲むものじゃないよね。と、他人の話に耳ダンボにしていたら今度は私の番。言われちゃいました。「直接企業に応募するのと派遣会社を通しての紹介予定派遣では垣根が変わってくるといったことは全くないですよ。ただ、若干気の利いたアドバイスができるということと、会社の数が多いというだけです」と言われた。アチャー…実は自分で直接企業に応募するよりもこういう紹介予定派遣で見つけたほうが有利なのかな、と睨んでいたのだけど実情はそんなに甘いものではないらしい。(っていうかこれって常識?!)

 
 
3月2日(水)

今はどこの紹介会社も正社員、紹介予定派遣、派遣社員を扱っているけど、正社員部門と派遣社員部門とでは法律が違うとかで情報を共有してはいけないという規則があるため、同じ会社に2枚の履歴書、2回の面接を行う必要があるのです。というわけで今日もえっちら登録派遣会社へ。またしても昨日と同じようなことを言われた。「個人で会社に正社員の応募するより、紹介予定でのほうが逆に壁は厚くなります。条件等を厳しく出してくることになるので、選ばれる側としてそれなりに厳しくなるわけです」だって…もう弱り目に祟り目。。。。

私みたいな経歴だと具体的にどんな職業が向いていると思いますか?ってこっちから質問してみたら、即答で「私たちみたいな人材コーディネーターの職業です」と断言された。『えっ?! この人、私をヘッドハンティングしようとしているのかしら? そんなに向いているのかな、この職業に。。。私としてはこの職種には興味ないんだけどなぁ…』なんて勝手にいろいろと妄想していました。そしたらそのカウンセラーの人、私が昔いた職場で働いていたらしい。時期もだぶっているので、たぶん昔会ってますよ。なんて言い出した。なーんだ、自分がそういうコースで転職しただけじゃん。なんかさっきから話聞いていて信頼していいのかなぁ、この人…って不安にさせるところがあったんだよね。話をしていてもあまり希望の持てることやポジティブな発言が出てこなくて、前途多難を匂わせるような雰囲気を滲み出しているんだもん。意地の悪い見方をさせてもらえば、私はこのトーク術に疲れ果てたのもその当時の仕事を離れた理由のひとつなのじゃ。今さらこんなところで会うとは…世の中広いようで狭い。

でもこの人、事前に私の経歴をチェックして自分が担当しようと決めたのかもしれないが私には「凶」と出た。申し訳ないけどすっかりこの人にお世話になる気が失せてしまった私。こういうのも人と人とのつながりですから、この会社にはこの人を通してしかコンタクトを取れないのなら別をあたるしかないわね。。。トホホ。そこいくとおそらく自分よりちょい下か同じ年くらいの男性で感じがいいなあと思う対応をしてくれたのが先日登録したS社。彼自身のことや彼のお姉さんのことなども話に織り交ぜながら、親切に話してくれたっけ。だがしかし肝心の仕事紹介に関して「数件みつくろって後ほどメールにてお送りします」と言ったきり音沙汰ないってどーゆこと?! まー、最近わかったことではありますが、商売している向こうが食いついてこないということはその会社にとって私は金にならない=仕事がないってコトなので、あえてこちらからも連絡はいたしません。

 
 
3月9日(水)

A社から不採用を知らせるメールが来ました。何も知らない勉強不足な私。求人によく出ている<未経験OK>というコトバの真実を知らなかったのです。誠にオメデタイ話ではありますが知らなかったのだからしょうがありません。<未経験OK>というのはあくまでもその業界が始めてでも良いと言っているだけで募集している職種に関しては経験がなければならないのでした(これは常識?!)。私は今までこのうたい文句にだいぶやられました。それから<学歴不問>。これも疑ってかからなければなりません。A社は自由な社風がモットーだとかで堂々と募集要項に<学歴不問>と書いているわりには、昨年度の入社メンバーの卒業した大学名が列挙されていてしかも一流国立大学院卒を含む、トップクラス私立大ばかり。ここで私も気づけばよかったのですが、後の祭りでした。。。こういう、転職界では常識中の常識かもしれないことが不心得者の私には目からウロコ事項となってしまったのでした。

 
 
3月11日(金)

当初行きたかった業界で働くことが無理なことがわかったので、その後、業界をいろいろ見ていて興味が出てきたところがある。不動産投資会社。TVでその業界を知ってたっていうだけなんだけど、単純な私はこの業界で働きたいと思い始めた。外資系も何社かあるようだし英語も生かせたらいいな。でもとっかかりがまるでわからない。もちろん経験もない、でも興味があるってことで派遣会社の人に相談。たまたまその人は不動産業界で働いていた経験があるとのことで、詳しく話しを聞くことができた。不動産投資会社をとりまく状況がよくわかった。まずは不動産関連の知識と経験が必要なこと。宅地建物取引主任者の資格が必須なこと。私の経歴だとゼロからの出発に近いので、もう少し経歴をいかせる方面を考えた方がいいのではないか、とアドバイスされた。私自身とても迷った。もしこの業界でやっていくとしたら最初の1年くらいは派遣社員として入り込んで、その後資格を取りながら正社員になれるチャンスを伺う、というのが想定されるシナリオだそうだ。やはり年齢やいろいろなことを勘案するとリスクが多すぎるなどを考えて、この道はあきらめることにした。カウンセラーの人の適切な情報とアドバイスがあったおかげで判断がつきやすくて助かった。もう最近はどんな業界に興味があるのか、というよりどんな企業が採用してくれるのか、ということの方が大切になってきた。はぁ〜この先どうなることやら…。

 
 
3月15日(火)

新卒時代のわずかな就職活動の経験で新聞、雑誌等での求人広告にアレルギーがあるような、ないような…でもそんなことは言ってられません。見てますよーちゃんと(笑)。先日とある某有名英字新聞の求人欄を見てセミナーに申し込み、行ってまいりました。募集要項を見ると給料高いし、条件良すぎだし、マユツバものだとは思いながらセミナ−会場へ。受付で名前と年齢(!)をいきなり書かされてビックリ。何気にサーっと他の参加者の年齢をみたら私が最年長、トホホ。今回は説明会なので履歴書は不要と言われその代わりにアンケートを書かされました。その中の質問に「月収金額の希望は?」というのがあり「10万、15万、20万、30万、35万、50万、100万」という選択肢が!! 月収が100マン?!とういうこと??

会が始まり、明るいお姉さんが元気いっぱいに話してくれましたが、フタを開けてみたら聞いたことのある英会話教材のセールス職だった。ポジティブトーク全開で会が進んでいたので聞いてて飽きなかったけど、どうも体調に異変が…家に帰って熱を測ったら38度8分。明日面接の予約をいちおうしてきたのに行かれないことに。。。家で熱に苦しみながらも、“それにしても仕事の内容と収入額が結びつかない”と感じ、インターネットでこの会社の評判などを調べてみたところ、出るわ出るわ悪評判。ちょっとあやしいな、くらいに思って調べてみたけどここまで最悪とは。しかも説明会で話をしていた人が「入社当時に上司だったAさんは外国で子供を出産するために3ヶ月の休暇を取ったらしい。年間スケジュールも自分で自在に組めます」なんて得意げに説明していたけど、なんとこのAさんは社長の奥さんだったことも判明。なーんだ特別なワケだ…って感じで、うまい話には気をつけろとはよく言うけど、実際自分が渦中にいてそれを味わうと一喜一憂でエラく消耗する。

もちろん面接に行くのはやめました。説明会に来ていた15人くらい(ほとんど女性)の応募者はほとんどの人が留学経験者。あの人たちいったいどうなったんだろう…。それにしてもインターネットがあってよかった。もしなかったら、会社の評判、噂なんて見ることができないのだから、私もこの会社に入社していたかもしれない。今回の一件でわかったことは、インターネットを通じた就職斡旋媒体はある一定の基準を満たした企業しか掲載しないのに対し、新聞などの一部の媒体はそういった審査や基準なく載せているということがあるようだ。つまり今回のこの会社はあやしい評判があるなど一定の基準に満たないので、メジャーな就職斡旋媒体には載せてもらえないという実情があるらしい。またひとつ勉強になりました。

 

(4月へ続く)