正社員、派遣社員しながら大学院、ニューヨークでインターン、そしてまた日本へ…。「自分流ワーキング」を探して経験を重ねる皆川夏子(仮名・30才)の日記です。めまぐるしく変わる環境と個性的な人たちの中で、彼女はいったい何を見つける!?
   
●2005.4月● 面接通過…そして
 
4月1日(金)

共通の友人をとおして知り合いになったばかりの出版社の方から急にお仕事の紹介の連絡が。化粧品のPRのお仕事とのこと。その業界ではかなり有名な方が人を探しているとのことで仕事を探している私に声をかけてくださった。ほうぼうで「就職活動中」と言っているといいこともあるんだわ〜と大喜びでその方に履歴書を送りました。化粧品のPRなんて華やかで私には縁がない世界だと思っていたのでどんなことをするのか・・・と思ってネットで色々調べてみても意外とヒットせず、知りたい仕事の内容がなかなかつかめない。確かに化粧品のPRというのは有名ではあるけど人口にしたら極わずかなのですね。こうなったら林真理子著の『コスメティック』を読んでみようかと本屋を数件まわったがどこにもこの本は置いてなかった。結局数日後に連絡あり、今回はPR経験者を採用したいとのことでこの話は終わりました。

 
 
4月4日(月)

3月後半から短期で派遣として働いている。仕事仲間は4人。内2人が同年代の女性。私と同じように正社員の仕事を探しているAさんがとある会社を派遣会社から紹介されたらしいがその会社は新興のベンチャー企業でかなりひどい会社らしい。特に派遣社員や契約社員に対する対応がひどいとのこと。そこで働いたことのある人が言っていたのだから間違いないんだろう。なんとその会社、私が唯一スカウトメールをもらった会社だったのだ。いまから1ヶ月くらい前のことだったが採用が営業職だったので興味がなくそのままにしておいたのだ。でもスカウトメールをもらうというのは自分が認められたような気がして気分がいい。その会社がそんなにひどい会社だとは・・・トホホ。

 
 
4月6日(火)

数ヶ月の就職活動の中ではじめての面接通過!いままではすべて書類で落ちていたので今回はかなり期待しております。その会社とは起業10年目のサービス業の会社。社長も40歳前後で会社の成長率も著しい。募集はIR職。IRとはInvesterRelationsの略で投資家向け広報。本来経験者を採用するのが普通だろうけどどういうわけか今回は「未経験者でも可」ということで私にもチャンスが訪れたのだ。

この会社の2次面接に先月行ってきた。IR部門の女性と一対一。年齢的にも私とほとんど変わらない感じで面接というより談笑といった感じで終わった。その数日後に電話がありもう一度会社に来て欲しいとのこと。私は聞いた「それは3次面接ということでしょうか?」すると人事の人は「3次面接というよりは、IR部長が違う角度でもう一度お話をしたいとのことです」と言う。『それって・・・どういう意味だろう・・2次は通過していないってこと?!』なんか不安になってきた。そいえば最初の説明会の時、「当初希望した部署以外のポストに打診することがあるかもしれません。その場合は入社前にご本人お話します」と言っていたけど、私がまさかこれに該当してしまったということ?!とか色々考えてしまった。

とにかく1週間まって今日がその面接。会社のロビーがオープンスペースで椅子とテーブルが適度に置かれていておしゃれ。そしてBGMにはJAZZがかかっている。とてもいい雰囲気。その奥にある会議室で部長と一対一の面接。話をしている感じでは他部署の打診という感じでもなく、終始なごやかな雰囲気。私からできるだけ質問を引き出してそれに答えながら理解を深めていくという感じだった。最初の説明会の時もこの男性だったのだけど話し方がしっかりしていて明瞭で聞いていてとてもわかりやすくこの人の下だったら働き安いだろうなと感じていたので今日もとてもいい会話ができた。そしてかれこれ1時間近く話しをしたころ、「おそらく皆川さんに来ていただくことになると思います。給与等の細かなお話は後日総務からご連絡させてもらいます」というお言葉をいただいた!!!やった〜。これは内々定ということかな!!!この一週間どきどきしていたことが杞憂に終わって本当によかった。

 
 
4月11日(月)

先日内々定をもらった会社の総務部の人と面接。前もって電話で「中途採用なので給与面その他で双方が納得したら最終的に採用ということになります。」と言われていたので『えっ?!給与交渉とかするのかな・・・やったことないし、どうやって話を進めればいいんだろう・・』と内心ドキドキしながら臨みました。すると、先方から紙に印刷された金額を見せられて、私が了承する、というあっけないもので給与交渉なんてものはありませんでした。逆に内心ホッとしたというのが正直なところです。契約書を受け取りこれで正式に採用が決まりました。今回採用されたIR職。私にはもったいないくらいの好条件です。ビジネス英語も生かせるし、決算書を読んだり、決算期には大口投資家をまわり、会社の説明をするという全く新しい世界だけどなんだかとてもやりがいのありそうな仕事です。営業的センスや戦略的な考え方を求められるようなのでこれからは勉強の日々が始まりそうです。

私の20才代はお金を稼ぐことよりも大学院に通ったり、ニューヨークに留学したり投資に費やした10年でした。常々、30才代はお金を稼ぐぞ!と思っていました。そう決めていながらの仕事が見つからない日々はとても憂鬱なものでした。いままでの自分の辿ってきた道が総合的に生かせる仕事なんてこの年齢では無理なんじゃないか、と思ったことも何度もありましたがあきらめなければいつか見つかるに違いないと自分に言い聞かせてきました。考えてみれば私はいい時代に生まれたのかもしれません。派遣社員や正社員など雇用形態にも選択肢があり、さらに中途採用市場が拡大して転職がしやすくなってきていること、さらにはベンチャー企業に活気があり、ベンチャー企業は新入社員よりも即戦力になる中途採用を活発に行っていること。そういう要素が私の転職活動にいい結果をもたらしてくれたと思います。そして女性が活躍する場が増えたことです。採用が決まった会社も女性がとても元気に活躍しているようです。結婚して子供が生まれても働きつづけたいと考えている女性が多くいると聞きました。この先のことはどうなるかわからないけど少なくともそういう状況が会社にあるのはとても心強いことです。

というわけで5月から私は中途の新入社員として働くことになりました!実際入社してみなければ何もわからないですが・・・。

 
 

(5月へ続く)