約4年ぶりに、K先生にお会いした。K先生はケニアで獣医やさまざまな社会活動をされている方で、年に何度か日本で仕事をするために帰国される。4年前にケニアに渡航した前後に色々とお世話になった方で、今回は本当に久しぶりの再会だった。街角の屋台風レストランで食事をしながら懐かしいケニアの話に花が咲いた。
4年前はケニア国民の約10人に1人か2人がHIVの感染者だった。その現状は今も変わらないとのこと。というかさらに悪化しているらしい。先生はHIVの感染の拡大を食い止めるために地道な活動を続けている。ケニアといえば、数ヶ月前、初の国民投票が行われたのだが、投票用紙には賛成・反対の文字のかわりにバナナとオレンジ。YESがバナナで、NOがオレンジを示していて、識字率の低い国民のために考え出された投票ルールだそうだ。なんとも微笑ましいような印象をついもってしまうが、私が驚いたのは、その投票率。文字が読めなくても、投票に行かなければいけないという認識が高く、日本の総選挙の投票率をはるかに上回っていた。途上国の投票率と簡単に比較はできないけれど、日本は学ぶところがあるのではないかと感じた。
そんな話をしていたら、先生からこんな話を聞いた。日本の有名バンドGがかの、ホワイトバンドのキャンペーンキャラクターとかで、まとまったお金があるので、ケニアのスラムを訪問したいと言い出して、K先生にアレンジを依頼してきたそう。でも、訪問したい日程がなんと、その国民投票の直前だったらしく、危険で何が起こるかわからないのでやめておいたほうがいいとアドバイスをしたんだそうだ。4年前にもこのバンドのリーダーが自分の本の収益の一部をケニアのある小学校の寄付金にあてたいと言い出して、現地のコーディネーターの方が、苦心していたのを思い出した。
日本のトップアーティストももう少し、腰をすえてこの際、援助に取り組んだらどうかと思う。援助を必要としているところにではなく、つてがあるところに援助をしているだけでは、ただの自己満足だと思うのだけど。