正社員、派遣社員しながら大学院、ニューヨークでインターン、そしてまた日本へ…。「自分流ワーキング」を探して経験を重ねる皆川夏子(仮名・31才)の日記です。めまぐるしく変わる環境と個性的な人たちの中で、彼女はいったい何を見つける!?
   
●2006.8月● 月末ショック!
 
8月10日(木)
毎日暑い。暑すぎる。夏はこんなに暑いものであったか・・・と変に感心している今日この頃。よく考えてみれば、昨年の夏はこんなに昼間から炎天下の下を長いこと歩く必要がない仕事だったのだ。役員と一緒に投資家をままわっていたので、いつもタクシーか社用車だった。今は電車と徒歩。これでは日にも焼けるわけである。そんな中、いまは媒体を足でまわる売り込みの毎日。今日も、とある雑誌の編集者の方とお会いする。ラグジュアリー雑誌なのでかなり深くて濃い内容の情報誌だ。夏休みをとっている人が多いので、その編集者の方に「夏休みはないのですか?」と聞いたら「約3ヶ月に1度行く海外取材がお休みのようなものです」だって。さすが、高級誌は違うね。1年に四回もだよ!すごいな。なんか世の中不公平じゃないかい・・・?
 
 
8月14日(月)
先月から新しい女性が職場に入ってきた。自分より若いが経験があるのでリーダー的な位置での採用だ。まぁ、とにかくはっきりものを言う人で、早くもまわりから不評の声が上がり始めている。救いなのは本人は一生懸命やっていることくらいだろう。その人の前職の関係で知り合いのパーティによんでもらった。PRの業界の人たちが集まっている会で私にはちょっと場違いのような集まりだったけど、彼女のバックボーンみたいなものを少し感じることができたような気がした。彼女のこれまでの文化とうちの会社の文化はかなりかけ離れたものなのかもしれない。異文化の会社でコンフリクトが起きているといったところなんだろうと思った。
 
 
8月18日(金)
上司の紹介でとある情報通の方とお食事をした。知る人ぞ知る方でものすごい人のつながりを持っている方なのでお話がものすごく面白い。そしてやはり人柄が素晴らしい。そもそもの今回の用件である自分の会社の話はさておき、その方のまわりの話で盛り上がる。

新潟の2年前の大地震の際、彼と有名な料理人の有志の方々でボランティアをされた話は特にすごかった。避難所で生活されている方々に炊き出しレベルの食事をさせるのは不憫だとの配慮から、なんと、各レストランの一流シェフがそれぞれの味のポトフを作り、現地に持ちよって大きなひとつの鍋にすべてのシェフのポトフをすべて合わせて温めて避難所でふるまったり、シュークリームのシューだけ東京で焼いて、クリームは現地についてからのせてふるまったり・・・東京でもなかなか食べられないものを被災地の方々に提供するというなんとも贅沢で心温まる発想が斬新で素敵だなと思った。

のちのち、被災者の方々が心に残ったボランティアの方々に感謝状を贈ったらしいが、そういうときマスコミは芸能人ばかりをフィーチャーしすぎて、料理界の方のこういった話は色あせてしまうのだそうだ。なんとももったいない話だな。その方はおっしゃった。どんなに素晴らしい活動でも多くの人に知ってもらわなければ意味がない。そのために、有名人に興味をもってもらい、孵化させていくことが重要なのだそうです。本当にそのとおりだと思います。

 
 
8月24日(木)

うちの会社は今月が決算発表。株価は私が入社したころの10分の1以下にまで落ちている。業績ははっきりいってよくない。会社としても対策を考えているようで、決算発表の時期と前後していろいろな変更事項が明るみになった。それを見てびっくり。なんと自分がいる「部」が廃止になっていた。それからほどなく上司からの通達メールが。そして私たちはなんと子会社に出向することに!!

 

(9月へ続く)