正社員、派遣社員しながら大学院、ニューヨークでインターン、そしてまた日本へ…。「自分流ワーキング」を探して経験を重ねる皆川夏子(仮名・31才)の日記です。めまぐるしく変わる環境と個性的な人たちの中で、彼女はいったい何を見つける!?
   
●2006.9月● 妹が入籍
 

9月4日(月)

最近、よく通る道で何度もみかける青年とおじいちゃん。青年は大手介護会社のポロシャツを着ており、おじいちゃんの腕を組んで散歩をしている。あまり老人にやさしくなさそうなこの街をわざわざ歩いているのだからご近所さんなのだろう。ごく当たり前にありそうで、初めてみた光景だった。その青年はどこの会社か一目でわかるユニフォームを着ることが義務付けられているのだろうか。みている方は、そのおじいちゃんはお金はあるけど、身内がいない寂しい人という見方をしてしまう。。イケナイけど。もし青年が私服だったらもうちょっと違う印象を持ったのだろうか・・・なんとく違和感というか新しくて不思議なものを見てしまった感がずっと残った。
 
 
9月13日(水)
突然社長から、通訳を頼まれた。ニューヨークからお客様が来るからうちの新しい施設を案内してほしいとのこと。詳細もろくにわからないままお待ちしていたら、5,6人でやってきた。ニューヨークからの男性のお客様と一緒に来たのは日本の有名企業の社長S氏らしい。私は案内をするだけなので、名刺交換すらする暇もなく一行を連れて施設内をまわった。 ものの10分もかからないで嵐のように過ぎ去っていったのだけど、あとから聞いたらなんとその外国人はNYのロックフェラーセンターにあるレストランのオーナーさんだったらしいことが判明。いや〜懐かしいなぁ。スケートリンク。いつも冬場は混んでいて一度も滑ったことはなかったけど、何度となく通った本当に思い出の場所。あーーニューヨーク行きたい!

さらに後から知ったことは、そのNYのレストランは日本のS氏の会社に買収されていまはそのレストランはS氏の会社、すなわち、日本人がオーナーになっているらしい。。。でも、ひところこのビルをバブルのころに日本企業が買いあさってオオゴトになったこともあり、今回はおとなしく行われたようです・・・・。

 
 
9月27日(水)
妹が入籍しました。姉が『自分流ワーキングを探して』いる間に、さしおいてお嫁入りです。メデタイことではありますが、たった一人しかいない妹がもう自分と同じ姓ではなくなると思うとさびしさもひとしおです。小さいころから、30年近く一緒に住んできて、ずっと近くにいるのが当たり前で、いつまでも小さい子だと思っていた妹が気がついてみたら、自分より先に結婚するという現実。正直まだ現実として受け止めきれていない感じです。特にここ数週間、仕事が土日もない忙しさというのもあり、物事をゆっくり考える暇さえおぼつかない日々で、しみじみする時間さえ満足にとれていないのが、また寂しくもあり。妹を送り出すときくらい、じっくり浸りながら感慨深げに過ごしたかったのに・・・。

そうは言っても、外国に行ってしまうわけでもないし、近所に引っ越すだけなので今後も変わらず会えるんですけどね。こうして日記を書かせてもらっている時間だけはゆっくり思うことができて感謝です。色々と頭の中を整理して「ゆっくり」したいなぁ。

 
 
9月28日(木)

自分が広報を担当している施設、徐々に知名度があがってきて、雑誌の撮影やTVの撮影が増えてきました。広報としては立会いをする必要があるのですが、これが結構きついのです。

基本的にレストラン施設なので昼に開店する前に、撮影を終わらせてもらう必要がありますが、雑誌によっては3時間とか必要な場合もあり、早朝から撮影開始となるのです。かなりの早起きをしないと私の家からは到着しないので今日のような日は気合をいれて起きねばなりません。でも現場につくと、かわいくてきれいなモデルさんがばっちりお化粧をしてやってきて、かっこよいポーズで撮影をするので、こちらも身が引き締まる感じで朝から良い気分になれます。今日のモデルさんもTVでもよく見るかわいらしいTさん。早起きしてメークをしたとは思えない完成した姿には同じ女性としてただただ感心してしまいました。

そして夜はTVの収録。TVは何がすごいって、どこでもスタジオのように様変わりさせてしまうこと。プロデューサーが会場に来てから数分でてきぱきと指示をだし、あっという間にいつものイスとテーブルが移動されていき、TV映えするスタジオライクな場所になってしまうのです。限られたカメラの中でできるだけ最高のものを表現するためにあらゆる工夫をする姿は本当にすごいです。この仕事をするようになって雑誌やTVのカメラマンさんと接する機会が急に増えましたけど、彼らの描く「絵」は私のいままでの概念の外にあることばかりで、とても新鮮です。それと同時に私には縁遠い世界だな、なんて思ってしまいます。音楽のほうがまだ身近ですね。今日のゲストはアカペラグループのGのみなさん。トークだけかと思っていたら、なんと生歌を聴いてしまいました。感動。足は棒のような疲労度合いだったけど、夜遅くまで働いた甲斐がありました。

 
 
9月29日(金)
なんか今月は寂しい・・・。私のまわりから色々と人が離れていくような・・・。 ここ半年くらい、私がPRの部署に異動になってからずっと一緒に仕事をしてきた仲間が今月で退職することになりました。私よりずっとこの会社暦が長いその子が辞めてしまうなんてなんだか信じられないし、とても寂しいかぎりです。お別れは新しい旅立ちでもあるから明るく送り出してあげたいけれど。新しい施設の立ち上げの段階から苦楽を共にしてきて、ようやく施設が完成して、始まったら始まったでまたまた色々な問題が噴出してきて、これから一緒にがんばっていこう、と思っていた矢先だったので寂しさもひとしおです。でも今の施設の仲間はみんないい人たちばかりで、一緒にいると救われる感じがします。上下から色々とプレッシャーや不平不満が止むことがないけれど、みんな前向きに明るく仕事に取り組んでいます。私も見習わなければいけませんね・・・・。
 

(10月へ続く)