正社員、派遣社員しながら大学院、ニューヨークでインターン、そしてまた日本へ…。「自分流ワーキング」を探して経験を重ねる皆川夏子(仮名・33才)の日記です。めまぐるしく変わる環境と個性的な人たちの中で、彼女はいったい何を見つける!?
   
●2007.6月● JAZZと、転職活動の日々
 

6月7日(木)

仕事がシフト制になったこともあり、夕方休憩時間を確保することができるようになった。近所を散歩してみると意外とおもしろいスポットを発見できて楽しい。大通りを一つ中に入ると、入ってみたくなるような喫茶店やランチスポットがありました。普段の食事は会社で“賄い”がでるので外に食べにいくことがないのだけどたまには外で食べようかな、なんて気持ちになりました。

私が今日気に入ってしまったのは、とある建物。コンクリート打ちっぱなしの建物にほどよくツタや緑が生い茂っていて大きな窓の中では暖色系のライトをともして、仕事をしている人たちの姿がみえます。建築やデザイン事務所のようでとってもおしゃれなオフィス。なんともいえないよい雰囲気を醸し出していて見入ってしまいました。うまく言えないのですが、建物に対してこんなに魅力的だなと思ったのは初めてです。作り手のコンセプトや思いみたいなものがとてもよく伝わってくるのです。あんなところで仕事や生活ができたらいいな。。。。

 
 
6月10日(日)
待ちに待ったJAZZコンサートに行ってきました。2年に1度開かれる10人のピアニストの競演。日本全国で3週間にわたってコンサートが開かれていて今日はその最終日。

コンサート第2部のトップが秋吉敏子さん。彼女の演奏を生で聴くのはこれが初めて。女性らしい内に秘めた弾き方で私がいつも聞いているJAZZピアノとはまた一味もふた味も違った。次に私の大好きなbennyが登場して秋吉さんとDUO演奏。まさかこの組み合わせが見れるとは思っていなくて大感激。7ヶ月ぶりのbennyの演奏。やっぱりbennyは最高である。彼の音は本当に素晴らしい。バックバンドのドラムをたたいている黒人の小柄なおじさんもさっきまで難しそうな顔していたんだけど、bennyが演奏を始めたらとても楽しそうだったのが印象的だった。彼の演奏が2曲しかないのはちょっと残念だったけど、ピアニストが一堂に会するこんな機会に他の大御所ピアニストの演奏を聴けるのも贅沢なものです。

コンサートのあと楽屋口でbennyと話をしていたら彼のCDのライナーノーツを書いたというライターさんから名刺をいただきました。私はJAZZ初心者でbennyのピアノ以外は全然知らないのでJAZZ談義とかもできないんですけど、なんかこういう方と知り合いになれて嬉しかったです。また次回bennyが日本にくるまではCDを聴いて過ごす日々です。

 
 
6月12日(火)
私の好きな女性作家が自分がお勧めの本を紹介している本を前に読んでその中から数冊、買って細々と読んでいる。いま読んでいるのは宮尾登美子著「櫂」。読んでいて、文体というか言い回しや書き方がその女性作家の書くものにとても似ているなと感じた部分があった。きっと作家の世界も文体などが引き継がれていくのだろうな、と妙に感心してしまった。教科書などでは残すことのできない「技」や「考え方」は人間から人間へ意識して引き継いでいくものなんだろう。そうしないといつか消えてなくなってしまう。

JAZZの世界もそうらしくワークショップをさかんに開催して後続の若者を指導しているのをよく聞く。Bennyもよくそういったところで指導している。彼の駆け出しの時代は有名なバンドの一員として参加しながら先輩に教わるというカタチだったようでJAZZはそうやって若い世代へ伝統を伝えていて素晴らしいと思う。「直接教える」っていうのは本当に必要なんだろうな。

 
 
6月22日(金)

テレビで「アポトーシス」という細胞の話をみた。細胞自らが死ぬようにプログラムされているのだそうだ。この細胞がなければ人間の指はできていないし、癌細胞を殺すこともできないらしい。アポトーシスがなかったら、私の大好きなJAZZピアニストのピアノを聴くことができないのか!などと考える。毎日沢山の細胞が生まれて死んでいるという話をあらためて聞くと、自分が毎日食べているもの、生活している環境のことを考えてしまった。カラダにいいもの食べないとな〜とか、ストレスはよくないな、とか当たり前だけどついついおろそかになりがちなことを考えました。

 
 
6月26日(火)
ほそぼそと転職活動を続けております。サイトでみつけたPR系の会社にエントリーしたらすぐに書類通過と二次面接の連絡が!この会社、相当前から気になっていた会社なだけにかなり嬉しかった。実はこの会社と私の今勤めている会社は付き合いがあり、それがちょっと気になっていた。吉と出るか凶と出るかはもう委ねるしかないという思いで面接にのぞみました。面接していただいた方ももちろんうちの会社のことを知っていて一緒に行なっている事業のことも話題に出ましたが特に凶という印象はなかったのでほっとしました。2次面接に進めるかどうかは1,2週間後の返事次第です。どきどき。
 

(7月へ続く)