正社員、派遣社員しながら大学院、ニューヨークでインターン、そしてまた日本へ…。「自分流ワーキング」を探して経験を重ねる皆川夏子(仮名・33才)の日記です。めまぐるしく変わる環境と個性的な人たちの中で、彼女はいったい何を見つける!?
   
●2007.10月● 3年ぶりのニューヨーク
 

10月5日(金)

実に3年ぶりにニューヨークにやってきました。今回はコンチネンタル航空での旅。エコノミーの席はこんなにきゅうくつだっけ〜って感じでした。なぜかAV機器だけ最新鋭だったので沢山の種類の映画やTV番組が見られました。なぜか「博士の愛した数式」をみました。とってもよかった。あと、アメリカのTV番組もやっていたので普段はみることのできない、アイザック・ミズラヒのトークショーもチェック。彼は私が一番好きなデザイナー。なんともいえないチャーミングなところが好き。ひさしぶりに彼の好きなPINK色をみてこれからNYに行くんだ〜と盛り上がってきます。

午後、ニューアークに到着。最初タクシーでマンハッタンまで行こうと考えていたけど、アメ人の友達に高いからやめなと止められて、バスで行くことに。とってもリーズナブルでした。 そのバスがマンハッタンのまわりを遠回りしてくれたので懐かしい場所がついでにみれてだんだん自分がNYに戻ってきたことを実感し始めました。3年くらいでは記憶もまだ鮮明だし、街もそんなにかわっていない気がしました。だた42丁目を通ったら、ロングランで有名だったミュージカル「ライオン・キング」が終了していて、かわりに「メアリー・ポピンズ」になっていました。43丁目でポトって感じでバスを降り、5泊にしては大きすぎるスーツケースをひきひき5番街をUP TOWN方面にお散歩です。といっても夕方の会社が終わるころの時間に大きなスーツケースをひいてみんなと逆行している人は私しかおらず、かなり目立ちましたが、なぜかNYにくると人目を憚らない性格になれるから不思議です。

途中、早速一軒のお店にたちよりお買い物。来た早々お土産です。でもこれは私のため。私がNYで一番好きなレモンクッキーがまだ売っていた〜やったーーー。そして目指すは友達の働く職場。今回はアメリカ人の親友の友達の部屋に泊めてもらいます。もつべきものは友達です。ありがたい。友達は弁護士なので働いているところは、ものものしいデカいビル。スーツケースもった日本人が入っていったのできっと法律相談にきた人かと思われたかも。まるで、映画にでてくるようなOFFICEでございます。そういえば、前に撮影でジョージ・クルーニーが来たと言っていたっけ。

そしてそして3年ぶりに友達と再会。なんと友達はスエット姿。この荘厳な社屋とは不釣合いすぎるラフな感じ。そして彼女の仕事部屋へ案内してもらいました。さすが弁護士さんのお部屋だ!一人一部屋ある!ってことに驚いていたら「当然でしょ」といわれてしまった。そっか、弁護士先生だもんな、、、。10年くらい前に彼女と知り合ったころは彼女は英語の先生だったし、いつもバカ話して遊んでいただけだったので、弁護士なのが私にとってはすごい不思議。

まだ残業がある彼女を残して私ひとり彼女の住むアパートへ。閑静なアッパーイーストの一角にある彼女の部屋のドアを開けたら猫が二匹、すごい不思議そうに私をみていた。いちお猫に自己紹介して部屋の中へ。かわいいベッドルームはまるで映画のメグ・ライアンのワンシーンのようだ。窓のそとには向かいの建物が見えとてもよい雰囲気!いよいよNYに来た感じ満喫モード入りました。

 
 
10月6日(土)
今回のNYは3年越しということもあり、あそこもここも行きたい!あれもこれも買いたい!!あの子にもこの子にも会いたい!!!というのがどっと凝縮されており、どう考えても時間が足りません。ということで今日は朝からお目当ての靴屋へGO!!

23丁目にあるこの靴屋はイタリア靴などのセレクトショップなのだけど、いわゆる一点もの系の店で私の趣味の靴がいつ行っても必ず見つかる希少な店。NYも結構ステロタイプなデザインの靴屋が多いので、こういうリーズナブルで趣味のよい店は貴重です。しかもラッキーなことにこの時期NYはSALE期間。どこへ行ってもSALEの文字。これはLUCKYでございます。やっぱりお気に入りをみつけてバーゲン対象外だったけど早速購入。

そのとき,私がきていたユニクロ製のワンピースを店員の40代くらいの女性が気に入ったようで、「それはどこで買ったの?」と聞いてきた。NYの人ってすぐに誉めてどこで買ったのか聞いてくるんだよ。たまたまユニクロだったからNYにも最近できたし、彼女も知っていると思って「日本のユニクロで買った。30ドルくらい」と言ったら安いね、と驚いていた。SOHOにあるユニクロはもっと高いものばかりらしい。。ふ〜ん、こっちのユニクロってそういうイメージなんだぁ。SOHOはなんでも一桁値段が高くてばからしいよ、ほんとにぃ。。。と言っていた。確かに。でもでも、当初アッパーウエストに出した小さなユニクロショップはいつの間にかたたんでしまい、いまもテナント募集という寂しげな看板がある。SOHOというブランディングスポットで成功してよかったよね。

その後、語学学校時代の10歳年下の友人でいまは国連で働いている女の子とタイ料理ランチ。国連のまわりはあまりランチの適当なレストランが少ないようです。先月は恒例の国連総会が開かれたため忙しかったとのこと。国連社内も色々な派閥がありglobalな集合体とはいえかなりの旧態依然とした派閥体制のようなものがあるらしいです。そんな中で新卒でたくましく働いている彼女は国連製のクレジットカードで支払いおごってくれました。ご馳走様です!

その後はダウンタウンへ。懐かしいウェストヴィレッジのお気に入りのカフェに立ち寄ることに。10月だというのに日本よりずっと暑くてもう歩いていると汗がでるでる。コートなんて持ってこなくよかったよ〜。懐かしのカフェは変わらずそこありました。、、とドアを開けると知っている顔が。キャーーーーDavidだ!!!

なんとなんと3年前、この店を自分の一番のお気に入りだと言って紹介してくれた張本人のDavidがいるではありませんか!!こんな偶然に感謝。彼とは私のNY滞在の半年くらいとってもお世話になって、地元の人しか知らないお店を沢山紹介してもらった。今回の滞在で絶対行きたい店の多くは彼が紹介してくれたところなのだ。彼はカメラマン。今はTVCMや映画のライティングの仕事もかけもちしているそう。これがとてもいい収入になるそうだ。今日もあと5分でお店をでてニュージャージーに向かうところだそうだ。 あと10分おそかったら彼には会っていなかったのかと思うと本当に運命を感じます。わずかな間だけど、会えて話ができてよかった。私もまた近いうちにNYに来る気がするので、お別れも軽い感じでした。

今日のディナーはローフードレストラン。知り合いの紹介で予約のとれないレストランを予約してもらいました。オーナーの素敵な女性と名前だけは聞いていたモデル兼タレントのB君と私の親友Mと4人でのディナータイム。屋外のテーブルでとても気持ちい空間です。ラムのかわりに日本酒をつかったモヒートが意外と美味しくてびっくり。気がついたら5時間も話をしていました。アメ人のB君はインターナショナルスクールに行っていたので日本語がペラペラ。なのでついつい彼と日本語で盛り上がってしまいました。(英語力落ちたしな〜)彼は映画もやっているので様々な有名人と知り合いらしいのだけど、その彼の口からなんとアイザック・ミズラヒの話題が飛び出したのです。私は興奮して地団駄をふんでしまいました。日本からの飛行機の中のTVでみてきたばっかりのアイザックだよ〜〜。

彼のドキュメンタリー映画なんて日本でも10年くらいまえに公開されたときもみたし、NYでDVD買って100回くらいみたよ!なんでなんで知っているの??と執拗に聞いたら、なんでも家が近所で毎週彼の家で一緒にピラティスをやっているとのこと。めっちゃ、仲良しジャン!!!と私が言っているそばから彼はBlackBerryを取り出して、アイザックにメイルを打ち始めたのです。「今、目の前に大ファンがいるよ」って。そしたら程なくアイザックから返事が来ました。「アリガトウさん」みたいな日本語と英語のミックス語みたいなので。もう涙が出そうに大興奮。またここでも運命を感じてしまった私。エンドレスナイトは続くのでした・・・・。

・ ・・・・・・・NY日記、あまりにも長いので続きは来月!

 
 
10月12日(金)
再び転職活動の始まりです。いまのところ1次面接通過している会社がひとつだけ。これはまずい、ということでふたたびエージェントを選んで面談へ。結構長く受付で待たされてでてきた担当者は50過ぎのおじさん。挨拶も目をあわさずそこそこに、私の経歴について一方的に話し始め、しかも私の会社が今大変なんでしょう・・・なんて半笑いしながら言い出した時点で私の中でプチっと切れてしまいました。こんな担当者初めてだよ。態度悪いし。だんだん私も顔にでてしまっていたのか、「あまり笑わないんですね」とか言われ、“あんたが礼儀がないからじゃーーー”と思いつつひきつり笑いをしておりました。

面接時間も1時間しかないとあらかじめいっているのに時計をみたら1時間5分も経過。まったく時計を気にする風もなく一方的に話を続けようとするので、さすがに時間のことを言いました。10分もオーバーして出勤時間に遅れそうになってしまいました。面接が終わった感想はかなり最悪。いい年してなんてデリカシーのないおっさんなんだろうと思いました。その日の夕方にはお礼メールが来ましたがこれがまた必要以上に長い。今日紹介して求人票を渡してくれた会社をまたすべてメールで書いてきたのです。まったくの2度手間。きっとあんなだから会社でも暇なんだろうな。。。って感じです。ふう、こんなおっさんにつきあっている場合じゃないのにぃ。

 
 
10月18日(木)

とある会社の2次面接へ行ってまいりました。広報担当部長さんと人事のかた。1次面接でお会いした方々とはまた色が違いましたが、とても雰囲気はよく、正直1次面接のときはさして興味がわかなかったのですが、今日は好印象を持ちました。担当部長さんからの質問もとても的を得ていて仕事への考え方が伝わってきてそれもとても共感できるものでした。

人事の方も以前ベンチャーにいたらしく、どれだけベンチャー企業があわただしいかをご存知のようで、まるで私がもう内定が決まったかのような話し方で、「いままではせわしない世界で駆け足でこられたでしょうけど、ここで一息ついて、またゆっくり進んでいくのもいいのでは・・・」なんて優しい言葉をいただきました。思わぬところで労をねぎらわれた感じでジーンとしてしまいました。 その後適正テストを受けました。これが意外と難しく、センター試験みたいにいろんな科目がありまったくお手上げのページとかありました。ま、とにかく全部終了し、出社。どうなることやらです。

 
 
10月23日(火)

先週2次面接を受けた会社からまだ返事がきません。やっぱりだめだったことを考えてほかもあたらねばです。と思っていたら、エージェントから連絡があり、日本国内でのOKはでたとのこと。ただ外資系なので本社のトップの決裁がないと内定にならない、とのことでもう少し待って欲しいと言われました。

こんな宙ぶらりんの事態を予想していなかった。。。つまりは、もう少し活動を続けないといけないということですね。なので、例のちょっとデリカシーのないおっさんのところにも頼んでアプライしてもらうことに。ものすごい数の求人票をもらって帰ってきた中から3社にしぼっておっさんに連絡しました。ほんとはNYに行く前には会社決めるはずだったのに、すっかり10月も終わるよぉ!うひゃーどうなることやら。

 

(11月へ続く)