正社員、派遣社員しながら大学院、ニューヨークでインターン、そしてまた日本へ…。「自分流ワーキング」を探して経験を重ねる皆川夏子(仮名・33才)の日記です。めまぐるしく変わる環境と個性的な人たちの中で、彼女はいったい何を見つける!?
   
●2007.11月● ようやく内定が出ました!
 

11月1日(木)

また一社、面接へ行ってきました。おそらく社員10名前後のまさに立上げたばかりのベンチャー企業。HPで事前にみて想像していた以上に手作り感のある社内。担当の女性の舌足らずな話し方がなんともこの会社の在りようを表しているようで、正直内心、『大丈夫かな〜』と思いました。

そしていよいよ面接開始。取締役のおそらく同じ年くらいであろう男性との1対1.この会社の創設メンバーの一人らしく、話は理路整然としていました。中でも印象的だったのが、「上場が目標ではない」という言葉。私のいまいる会社も含めて新興市場ブームの頃は、そういう発言をする経営陣はあまりいなかったのではないだろうか。まずは上場。さらに利益を追求して指定替え。いきつくところは東証一部上場。というのが優秀な企業の当たり前にとる道、みたいない感覚が頭のどこかにありました。

でも私はいまの会社にIRで入社してからずっと上場というコトに向き合ってきて、そして少しづつ考え方が変わってきました。そういうタイミングで、「上場が目標ではない」と聞くのはとても新鮮で意味深でもあります。企業っていったいなんだろう、とまた今日考えてしまいました。

 
 
11月2日(金)
ようやく、ようやく、、、、1社から内定がでましたぁぁ。 長かった。先月末に書いた会社です。日本国内の会社の内定はでているけど本国のOKがなかなか出ない状態で待たされていたあの会社からようやく内定がでたのです! 最初の最初に転職活動を始めてから早7ヶ月がたってしまいました。

当初の計画では2〜3社から内定がでて一番条件のよい会社に決める予定だったのに、いつの間にか、そんなことは言っていられない状況になっていた。。。。涙。 ともかく、仕事内容としては当初から希望していた広報でみつけることができたのでまずはよし、としよう。 転職活動の次は退職活動です。。スムーズにいくといいのだけど・・・。

 
 
11月5日(月)
会社の直属の上司(といっても最近突然他部署から配属になってきたばかりの人で、前に一度同じ部屋にいたことがあるのでよく知っているけど、私は彼を上司としてまったく認めていないのだ)に辞める件を話した。来月前半までという希望を言ったら来月いっぱいにできないか、と言われた。内心『やっぱり・・・』と思った。私的にも次の会社的にもそれはありえないのだけど、さ、どうやって伝えるか。。。
 
 
11月7日(水)

今回転職でお世話になったエージェントの担当者の方に、仕事の終了日を延ばすよう言われている件で相談して、もう一度上司に伝えて承諾をもらった。はぁ。。。辞めるのも楽ではない。上司に言うよりも前に一緒に仕事をしている子には伝えた。正直これが一番キツかった。私がいなくなったらこの子が一番大変なのは目に見えているからだ。私の予想どおり、彼女は快く受け止めてくれた。いい子なだけに余計申し訳なく思えてくる。。。ごめんね。

 
 
11月15日(木)

今日ネットのニュースで「奄美のうさぎ・・・」という文字が目に入ってきた。 すぐに「アマミノクロウサギ」のことだと思った。

小学校の頃の国語かなんかの時間に担任の先生が突然ラジカセを教壇におき、ある語りを私たちに聞かせた。それは椋鳩十氏の講演内容の語りだった。当時3年生くらいだったのでまったく前後関係がつかめず、語っているのが誰かもわからず、カツゼツのあまりよくないその声がとなりのクラスの先生に似ていたので先生が話をしているのかと思ったくらいだった。でも、そのテープの中で椋さんが「アマミノクロウサギ」のことを熱心に語っていたことだけはずっと頭から離れていなかった。何かとても大切で重要なことなんだろうな、という漠然とした印象が残っていた。

20年以上の間、今日こうしてネットで発見するまで、まったく一度も思い出さなかったくらいのことをコンマ数秒で思い出した。そしてアマミノクロウサギがどれだけ希少な動物かということもなんとなく頭にあったため、11体の死骸発見というこのニュースはとても心が痛んだ。奄美大島どころか、九州にも行ったことないし、もちろん、アマミノクロウサギも全くみたことのない私が、小学校のときに一度だけ聞いた、この椋先生の語りを思い出しただけでとても悲しい気持ちになったのだ。自分でも驚いてしまった。そして子供の頃の教育の大切さを実感した。

なんというか、心の奥深いところにそっとしまってあり、忘れていても消えていない大切な感覚。そういう感覚さえあれば、人間は実際に体感していたり、行ったことがなくても共感したり、共有したりできるのものなんだと思った。遠い外国でもそうだと思う。行ったことがない国のことでも共感したりすることは可能なんだろうと思う。人間として大切なことを子供のうちに「教育」という手段で沢山植えつけることがどれだけのちのち大きな違いを生むかを自分の記憶を通して実感した。

 
 
11月19日(月)

今日は今話題のミシュ☆ンの日本版の発表の日。私たちのまわりもそわそわモードでした。三ツ星をとれるかもしれない、という、「とある方」が仕事関係で身近にいたのです。ネットの速報ニュースをかたずを飲んで見守りました。。。。結果は残念。三ツ星ならず。

みんなも期待が大きかった分、どんよりモード。その後すべての☆をとった店が公開されました。職場でも色々と熱い語りがしばらくくりひろげられました。なんかフレンチと和食ばかりが目立ってとてもバランスが悪い印象。ほとんどのお店に行ったことがないのでそういう視点でしか見れないだけだけど。。。

ただ、日本版は出さないほうがよかったんじゃなか?と思った。日本の多様な食処をたった5人で評価するのはあまりにも無理がありすぎる。エンターテイメントだとは言っても、やはり順位をつけてしまった事実は消すことができない。黒船ミシュ☆ンに一方的に順位をつけられたのはなんか自分の領土を侵された感じであまりいい気持ちがしないなぁ。そうは言っても、日本人て結局こういうのにとことん影響受けたい民族なんだよなぁ。。

 

(12月へ続く)