●2001.6月(2)● 後藤久美子




後藤久美子 (タレント1974〜)

小5からモデルで活躍、86年のNHKドラマ「テレビ の国のアリス」で女優デビュー。87年のNHK大河ド ラマ「独眼竜政宗」でヒロイン役に抜てきされてか ら、人気は全国区に。「ゴクミ」の愛称は同年の新 語・流行語大賞銅賞。これがきっかけとなり、所属事 務所オスカー・プロモーションによる「国民的美少女 コンテスト」が始まる。89年から映画「男はつらい よ」シリーズのレギュラーに定着。91年度は日本アカ デミー賞優秀助演女優賞受賞。フランス人F1ドライ バーのジャン・アレジと95年結婚。未婚のまま2児の 母となる。
 

●中尊寺の分析●

ゴクミのフランスでの生活ぶりがここんところ女性誌でよく紹介されている。お城 に住んで夫は世界的レーサーで、ヴァカンスは地中海でクルージング、可愛い子供 がふたりもいる幸せな生活…。日本にいて普通の暮らしをしている私たちはタメ息 をついて拝ませていただくしかない。

ゴクミには一度だけ会ったことがある。それは小田茜が優勝した時の国民的美少女 コンテストで審査員をした時、先輩ゲストとしてまだ10代だったゴクミが現れたの だった。オオ〜〜〜〜やっぱりきれい! もう全然ちがう。これじゃ仕方ないって 思ったよ。この「仕方ない」が今のアヴィニヨンでのお城生活につながるわけだ。 そういう星の下に生まれたとしか言い様がない。

私がゴクミを好きなのは、やっぱり“知的いじわる”なところ。これがないとツマ ンナイ。女性誌で「最近では私のことを悪く言う人を、ああ、ひがみね、と思える ようになった」というようなことを言っていたけど、そんな言わんでもいいような ことを言うから逆に親しみが持てる。ここまで恵まれていて、もし人生悟ったよう に謙虚にされたら、こっちも興味が持てない。若くして自分で人生を勝ち取ったん だから、ガンガン好きにやって私たちにずっとタメ息をつかせて欲しい