●2002.3月(2)● 辻元清美




辻元清美 (政治家 1960〜)

奈良県生まれ、大阪育ち。早稲田大学教育学部社会科卒業。早稲田大学在学中に民間国際交流団体ピースボートを設立。交流や援助活動でのべ2万人の若者を組織して60か国以上を訪問。1992年、国連主催地球サミットにNGO代表として参加。1993年、エイボン女性大賞教育賞を受賞。1996年、土井たか子党首の要請で近畿ブロック比例代表から立候補し、当選。2000年、世界経済フォーラム(ダボス会議)の「明日の世界のリーダー100人」に選ばれる。NPO法(特定非営利活動促進法)を議員立法で成立させ、民党政策審議会副会長、幹事長代理、広報委員長を歴任し、現在政策審議会長。
 

●中尊寺の分析●

「ソーリソーリソーリ……!」辻元清美の十二連発でお茶の間で超有名になった辻元清美。そしてこの度、真紀子サンが消えている間に大活躍。しかし「鈴木証人のお母さんも、私と同じ“キヨミ”という名前と承っております。お母さんに答えるように包み隠さずお答え下さい!」にはちょっと耳を疑うほどウケたよなあ。その後にも“ド忘れ禁止法”だの“疑惑の総合商社”だの、関西人のつっこみの底力を見せつけられた感じだ。オモロイし、ワテらオーディエンスも見ててスカっとするけど、仮にもここは国会であり証人喚問の場だからちょっとおネエさん!って感じもあるで! まあコッカイなんてオヤジがヤジとばす場所でもあるからまあエエか(以上関西弁のつもり)。

清美と宗男はたたきあげの国会議員という共通点がある。幼いころから父親が蒸発したり、借金取りを追い払っったりしてたくましく生きてきた。清美はその不幸な生い立ちを隠しもしないし、売りにするわけでもない。そんな人だから、宗男のウソかもしれない馬一頭美談なんてヘでもないし、ピースボート立ち上げたくらいだから、第三世界への援助や関与に関しては第一人者なわけだ。

しかし、よく街角インタビューでオッサンやギャルが「最近政治が面白いんでェ……」などと答えているが、今テレビで延々やっているような内容は政治じゃないよ。政治以前の問題なのですよ! 清美の話に戻ると、証人喚問ではヤバイだのウソツキだのちょいと教養を疑うボキャブラリが飛んだけど、ワイドショーや報道番組では、しっかりとODA疑惑についてなどをよどみなく立派に話していて、さすがだと思いました。