この漫画のオチは、本当にコンクリートのダムを作られちゃったらビーバーは木のダムを作れなくなるのにね、と。まあ長野県にビーバーがいるわけないけど。…しかし康夫ちゃん、ピンチである。
相当前だが、康夫ちゃんには2度ほどお会いしている。やはりキョーレツでした。「あんた、ちょっと、アタシに挨拶は?」というパワー。でも実際はとても紳士で、京都の料亭にみんなで行った時、ヘアメイクのアシスタントのそのまた下っ端(ホントは来ちゃいけないような身分の若い子)にまで、丁寧にドアを開けてあげてエスコート。しかも話はすごく面白くて、全体を盛り上げる気配り、これじゃあスッチーにモテるよな、と思ったものだ。
それはおいといて、扇千景・国土交通大臣が「アラ、ダムがなかったらタイヘンよ。台風が来た時、川が溢れておウチが流されちゃったりしたら、どう責任とるおつもりかしら?」というようなとを言っていた。確かにそれも説得力はある。とにかく「脱ダム」は、政策というか、田中康夫の一つのスローガンというか、象徴であり、キャラでもあるわけだ。「ダム」という物理的に巨大なものを作るか作らないかというのは、少なくとも小泉首相の不良債権処理のような、ある種数字上の話(実際これに付随しておこくことは目に見えるものではあるが)よりはるかに分かりやすく、誰の目にも見えることだ。だってダムはデカイし。これは、すごくわかりやすい対立ではあるわけだ。
しかし、ダムの代わりになる森林整備など、もっと具体的に動かしていかなくてはならないというものわかる。でも、康夫ちゃんの問題意識の高さと行動力は、神戸の地震の時といい、そんなのと比べちゃいけないけど楽な作家センセイ(夕方からベロンベロンに酒飲んでるセンセイもいるしさ)が多い中、内容以前に、私なんかそれだけで頭が下がる。是非とも再当選していただきたい。
|