●2002.9月(2)● 矢沢永吉



矢沢永吉 (歌手 1949〜)

広島生まれ。貧しい少年時代を経て、高校卒業と同時に上京、1972年、ロックンロールバンド「キャロル」でデビュー。一大ロックンロールブームを起こす。1975年春、「キャロル」解散と共にソロに転向、1977年には日本人ロッカーとして初の武道館公演、78年には後楽園球場公演等を次々に実現、さらに資生堂のCMソング「時間よ止まれ」および、自らの生きざまを語り下ろした著書「成りあがり」により、一大「矢沢ブーム」を作りあげた。その後も1981年には、全編英語詞によるアルバム「YAZAWA」を世界発売、翌年にはドゥービーブラザーズのメンバーをバックに従えた「来日公演」まで実現させ、名実共に日本のロックの頂点に立つ。毎年大規模なコンサートツアーを行なう反面、缶コーヒー「BOSS」CMなどではサラリーマン役にも挑戦し意外な一面も見せる。2002年9月14日、53歳の誕生日に、調布・東京スタジアムでは5万人コンサートを行なった。


●中尊寺の分析●

永ちゃん…、53歳の今もバリバリ現役ロケンローラー!オヤジになるどころか、カッコ良さと人間的魅力は増すばかり!といったところでしょうか。私が中学生の頃、公立だったのでツッパリ予備軍の男の子たちがいて、キャロル(永ちゃんが属していたバンド)を聴いて「歌詞に英語が多いからカッコいい!」と言っていたのをよく覚えている。ツッパリと英語?はどうも結びつかなかった。でもキャロルのネタは、ルイジアナ?あたりのアメリカの田舎のロケンロールだったからね。「ふうん、カッコよければ、そういうのもアリか」と、その独自の英語のセンスにはちょっと感心した。

その永ちゃんは、当時「10メートル先にハイライトひとつ買いに行くのに、キャデラックで行くような男になりたい」と言ったという。キャデラックを、ロールスロイスと思い込んでいた私は、今回の4コマを描いた。だってキャデラックなんて、今や横浜じゃ“うえっさい”(西海岸ギャングスタラップ愛好家たち)の車=ガキの車じゃん!まあ年代や様式にもよるけど。だから永ちゃんクラスならてっきりロールスロイスと思ったわけです。もちろんショーファーつき。しかし、大木トオルという人(日本初のブルースマン)は、当時それを茶化して「10メートル先にハイライトひとつ買いに行く?俺なら2つ買いに行くよ、なぜなら運転手の分も要るから(笑)」と言ったとか。まあ何でも良いんですけど、そんくらいで永ちゃんに勝った気になられても困るっつうかね。そこが永ちゃんの可愛いところなんだから。今の永ちゃんなら会社ごと買えばいいんだし。実業家でもあるんだから。

漫画の解説はおいといて、TVで誕生日インタビュー(9/14で私の娘と同じ!)を見たけど、すごくいいこと言っていた。「人生、どれだけ勉強したか、一生懸命やったか、頑張ったとか、そういうことじゃない。どれだけハマったか!何かにバシッとハマった人が幸せなんだ」…単純だが深い。その通り!ハマるものが最後まで見つからない人の人生は不幸かもしれません。ところで、私は永ちゃんに、誕生日に近い9・11同時多発テロについてのコメントを、ぜひ聞きたい。彼の世界観ではどう言及されるのかを…。