●2002.10月(2)● タマちゃん



タマちゃん(アゴヒゲアザラシ 生年月日不明)

8月7日に東京都と神奈川県の境を流れる多摩川で目撃されたのが最初。本来なら北極に生息するアザラシが東京湾に現れたとあってマスコミがこぞって取り上げ、一躍お茶の間のスターに。その後東京湾を南下し、8月25日には神奈川県の鶴見川、9月12日には帷子川、9月15日には大岡川に出現。一方、9月19日には宮城県歌津川にワモンアザラシの「ウタちゃん」が現れるが、こちらは2日後に姿を消してしまう。タマちゃんの出現により、環境省などによる「アゴヒゲアザラシに関する連絡会」が開かれたほか、タマちゃんグッズやタマちゃんソングも登場。保護するか見守るかの論議もあがったが、今のところ自然と海に戻るのを待つ方針をとっている。


●中尊寺の分析●

タマちゃんが多摩川に現れた頃は、小泉首相じゃないけど「ちょっと見てみたいなあ」と思った。だけれど、うちのすぐそばの大岡川〜掘割川に現れた!と聞いた時は、あまりの身近さに逆に気が引けてしまった。そんな近くの川にィィ?と。これでデジカメ持って実際見に行ったら、なんかヤジウマみたいだし、見たらなんとかしたくなっちゃうだろうなあ。助けて保護するのがいいのかはわからないし、食料なんかあげるのはもっと良くないし。

しかし、この掘割川、母の娘時代の頃はみんなで泳いでいたと言う。今もマリーナに近い方では、私も犬の水泳をさせているから、それほど汚くない。だいたい金沢区の“海の公園”ではみんな海水浴しているんだからね。水質はそんなに変わるとは思えない。まあ、タマちゃんの出現によって、みんなが少し自然保護とか環境問題を考える様になったのはいいことだけど、本人は一体どういうおつもりなんでしょう?

しかし、アザラシ類はかわいい(ラッコもビーバーも好きだけど)。タマちゃんのおかげでスポットが当たり、テレビで他のアザラシも紹介された。その中ですごいインパクトだったのが江ノ島水族館の看板スター、南ぞうあざらしの“なみぞうくん”だ。さっそく見に行ってみたが、江ノ島水族館は古くてレトロすぎて、もう“浅草・花屋敷”の域。なみぞうくんは3トンもあり、体長は4〜5メートルという超巨体!ほとんど怪獣。人間10人はいっぺんに踏みつぶせるね。でもおとなしくて、目ン玉がまんまるでデカくて何かの漫画キャラみたいなの。そばで見るとド迫力。飼育係がエサをあげるショーを見たけど、自分でバケツ持って反対の手(ヒレ?)で中の魚を食べていた。かわいいゼ!と、タマちゃん出現以降、すっかりエコ派でアザラシ好きになった私でありました。