●2003.10月(1)● 安倍晋三


安倍晋三(政治家 1954〜)

9月21日、山口県にて安倍晋太郎元自民党幹事長の次男として誕生。祖父は岸元首相。成蹊大学法学部政治学科卒業後、南カリフォルニア大学に2年間留学。帰国後、神戸製鋼所に入社してサラリーマンに。1982年に退社し、父(当時外相)の秘書官になる。1993年に衆院選に初出馬しトップ当選。2000年から官房副長官を務め、北朝鮮による日本人拉致事件の解決などに取り組む。2003年9月21日、当選3回、49歳の若さで自民党幹事長に大抜擢された。プライベートでは1987年に森永製菓元社長令嬢の昭恵夫人と結婚。2002年にベストドレッサー賞政治経済部門を受賞したときには「いつも私の服をチェックしてくれる妻が受賞したようなもの」とコメント。

●中尊寺の分析●

官房副長官時代、対北朝鮮交渉で尽力し、拉致被害問題では心からの涙を見せた安倍ジュニア。国民は、このプリンスのピュアな涙に心打たれたよなぁ。あの頃は、やはり、お父様の元外相・故安倍晋太郎イメージが私には強くて、「お父さんの細目が大きくなって、そこんところがバージョンアップ。あとの顔や体形はおんなじ」というイメージだった。関係ないけど、知人で建築家のあのカッコいい團紀彦さんも「お父さんの故・團伊久間さんの細目がバージョンアップされてパッチリ二重。あとの顔と体形はおんなじ」なので、安倍晋三を見るとつい團さんを思い出す。だって二人ともプリンスだからね。あの品の良さはやはり家系だから、で済むのでしょうか。

安倍晋三(だけ)に話を戻すと、ホントお母様のほうも政治家の家系で、もう政治家になるべくして生まれてきたとしか言いようがない。そして、歌手の杏里に似ている妻(安倍さん談)と、ミニチュアダックスとグラビアページをにぎわせている。奥様は森永製菓の社長令嬢だったらしい。そして問題のナポリのププのアイス事件。「おしゃれ関係」で大好物と言った瞬間からどこでも品切れになったという。そういう庶民や女子供にもわかりやすいアイテム(しかも食べ物、しかも誰でも好きなアイス!)でアピールもできるという幅広さがまた人気につながるんですね。そういうのって簡単なようで実はすごく難しい。

まあ、純ちゃんファン層の中高年がごっそり晋三へ移動といったカンジだけど、ずーっと常に純ちゃんの横で一緒にがんばっていたのに、いまいち気付かれてなかったのはなんでだろうというくらいです。金正日ともアロヨ大統領ともアブドゥラ国王と会う時もいつも一緒。ってそれが官房副官長の仕事なんだろうけど、常に国内だけでなく世界中一緒に飛び回っているわけです。そのままサッと首相に交代しても大丈夫だけどちょっとお上品すぎやしませんか? 安倍さんが国会でガミガミとオヤジ議員たちに野次を飛ばされる姿は、やっぱりあまり似合わないよ。そう考えるとホント日本の首相って適任者がいない。いちばんの大役なのにネ。