●2003.12月(1)● 川島なお美


川島なお美(タレント 1960〜)

11月10日、名古屋市生まれ。高校時代からスクールメイツに所属し、青山学院大学英文科に在学中の79年に「シャンペンNo.5」で歌手デビュー。大学3年の時にはラジオ番組「ミスDJ・リクエストパレード」に抜擢、女子大生DJの元祖となった。80年に「ただいま放課後」でドラマデビュー。その後、ドラマ、映画などで幅広く活躍する。中でも97年に主演したテレビドラマ「失楽園」では大胆な演技が話題に。ワイン通としても知られ、99年には日本ソムリエ教会認定ワインエキスパートの資格を取得。「私の体には赤ワインが流れている」などの名言もある。また、愛犬“史奈紋(シナモン)”の服を自らデザインしてエッセイに載せたことをきかっけに、2003年11月、ドッグウェアブランドをプロデュース。そんな中、ワイドショー出演時の彼女を観て、視聴者が「顔が変わった」と噂をし整形疑惑が浮上した。

●中尊寺の分析●

この方がここ5年くらいでカッコ良くなったのは、「迷いがない」ことが全面に出てきたから。「女優として」とかそういうキャリア面ではなく、「ただ単にこうやって生きてきたのだから、このままこうやって自分の価値観で生きてゆくワ」みたいなね。“男のアイドル”から“独身の女のお手本”になりつつある。気張ってないけどめちゃくちゃ努力していて、周りはカンケイないという域。そういう人は見ていて気持ちがいいし、こっちもがんばらなきゃ!と励まされる。

実際とあるパーティーでお目にかかったけど、思っていたよりずっと可愛いのでびっくり。アタマもちっちゃくって、目がすっごい大きくて、あごがシャープ。なるほど〜。そうこのあごがポイント! このような小さくてとんがったあごに、欧米人もみんな整形したがるのだ。だから整形したって言われちゃうんだね(まあしていないでしょうね)。年をとってくると、このあごのラインをすっきり保てるかで美人不美人がキマる。痩せればいいってもんじゃなくて、今度は頬がコケちゃいかんし。という細かい美人のディテールで、同世代の女の尊敬を集めつつある。ワインのウンチクがあるとか、モテるとか、色気があるとかはあまりどうでもいい。そりゃあそうだろうよ、川島なお美なんだから、元・失楽園なんだしかなわないよナ…みたいな。

そして彼氏は、お金や外見よりも知的ステイタスで選んでいるイメージ。時にはそのお相手は、知性が円熟しすぎて年寄りだったりするイメージがある。自分を高めてくれる男性が好きなのはみんなそうなんだけど、若い男には間違ってもいかないだろうなあ。でもルミ子なんかを見ていると、若い男とつきあうのも相当努力がいると思うよ。ずっときれいでいなきゃなんない緊張感があって。でも相手がすごい年上でも、カレがいなくても、女優という職業を差し引いても、なお美は緊張感がある。しかもたぶん生涯独身だから余裕もぶっこき!みたいな。

先月、週刊文春の「ペットと飼い主そっくり特集」というグラビアに私も愛犬と出たが、私は大きなドアップのなお美さまの下に小さく載っていた。この取り扱いの違いは何なんだろう! 自分の実力のなさを思い知らされた感じであった(しょうがないよ〜。女優と漫画家じゃあすごい差だもんネ)。