●1999.1月● お見合い初体験
1月4日(月)

新しい年が始まりましたね。お正月も3日間だけだと、ちょいと物足りない。あと2日は欲しかったな、なんて口が裂けても言えないくせに思ったりしている。だって今年のお正月番組はけっこうおもしろくてダラダラ見続けてしまったし、新年の挨拶に来た甥っ子と遊んでいたら、もう終わりなんだもん。本当は、バーンと新年の抱負でも掲げようと思っていたんだけど…。実はね、新年からわざわざ思い出したくもなかったのに、ずっと昔の元彼氏から年賀状が来たのだ。さすがに結婚式の写真入りには、年賀状の印刷に間に合わなかったみたいで、連名のやつ。お返しに意味深なこと書きまくって出してやろうか、出すのやめとうか散々悩んだ結果、“おめでとう”とシンプルに書いて出しといた。だからまだ、抱負も決まってないのさ。

1月14日(木)

インフルエンザが流行っているよね。先週、部長が風邪ひいて死にそうな声で会社に電話してきたの。たまたま私が電話をとったから、思いっきり心配そうに具合を聞いてやったの。そしたら2日休んで出てきた部長が、なんか優しいのよ。別にいいんだけどね。それはそれでいいんだけれど、どうやら私も風邪ひいたみたい。今、すごく寒気がしているところ。部長の風邪が移ったのかもしれない。ゲー。さっき会社に電話したら、部長がでてきて風邪の進行予定を立てられてしまって、ゲンナリ。でも打ち合わせを一つやってもらうことだし、今日休むと連休になってしまうのを心配してたけど何にも言わなかったし、心配してくれていたから許す。

でもね、母親は許せないの。なぜって、例のお見合い話で、小学校の先生と明日会わなければいけないんだけど出掛けられそうにないのを察知して、私の事よりも先方のご機嫌を損ねるのではないかとオロオロしているのよ。仕方がないのにね。私は無視してTVに釘付けよ。だって松方の離婚会見なんだもん。年末のどさくさに離婚してやっと会見よ。でもさ「どうせなら10億ぐらい払いたかった」なんて笑わしてくれるよね。そんなに慰謝料払いたかったら、さっさと払えばいいじゃない。はじめに3億と言われた時に、イヤ10億だって言えばよかったんじゃない?それなのに、3億って言われてから2週間、色好い返事しなかったくせに。結局、0円だしね。せこい。かっこつけすぎ。愛人の山本万里子だって、気の強いフツーの子だしね。松方って、女遊びにもう少しポリシーがあるのかと思っていた。もう少しフェミニストかとも。人の離婚騒動見ていたら、結婚するのも離婚するのも大変だなあと実感…。

1月25日(月)
お見合いしました。えーと、何かおもっていたよりも、ずっとくだけたカジュアルなものなんですね。2人だけで待ち合わせて、お茶飲んで…。それからモタモタして。「日比谷公園でも散歩しましょうか」とか言ったくせに、先生ったらいきなり私が病み上がりだったと思い出したみたい。次は、映画とか言われたけれど、「アルマゲドン」と聞いて私が引いてしまった。そしてでお台場に行ったものの、2度めのお茶を飲んで帰ってきました。あー、疲れた。先週は高熱がでて、3日も続いた。だからまだ体力が回復していないのに、見ず知らずの人と2人で、数時間過ごしたのよ。

彼はいかにも小学校の先生っぽかったです。真面目そうで、物静かなタイプ。そして、あんまり出歩くタイプではないみたい。日比谷公園とか「アルマゲドン」っていうところが、健全そうよね。それにポロのセカンドバッグ。普段見た目、軽めの人間ばかりに囲まれている私としては、こんな人とお近づきになることなんて無いに等しいから、そういう意味では新鮮だった。顔だって、さわやか真面目だしね。話も下手ではないんだけど、なんせいつも相手にしているのが小学生だからね。「同意を求める」っていうよりも、「決めている」に等しい話し方だったな。で、こんな彼が本当に結婚したいと考えているのかというと、どうやらお母さんが心配しまくってのことだとか。父兄の手前とか先生という仕事柄、そろそろということらしい。聞き出したところ本人は焦ってもいないし、いつか理想の人とめぐり会うと思ってきたんだって。出会いもあんまりなさそうな職場なのに、そんなこと考えているならお見合いなんかするなよっていう感じでしょ、私と同じように。でもね、これですっごく気が楽になったのは確か。私の母親の友達が、彼のお母さんの友達だったというのも、堅苦しくはなかったんだけど。それでなくては、怖くてお見合いなんかできなかったと思う。結果?それはまだ秘密。でも彼は、独身だということで、子供たちにからかわれているとの事でした。

1月27日(水)

千代大海が大関に昇進しためでたい日に…。私は母親を通してこないだの先生にお断りを入れたし、先生の方からも婉曲にお断りされるのです。多分これからも友人以上には考えられそうにないってことで。私からあの日報告を聞いた家の親は、一応納得したみたいだけど、彼からも同じような文句を聞かされたら、悟るかもしれない。彼と示し合わせて、2人で決めていたって。だって、お見合いで結婚決める勇気なんてまだないんだもん。世の中見渡せば、恋愛で結ばれて仲良さそうだった若乃花だって離婚するかもしれないのよ。お見合いで決めて、うまくいかなかったり、いつかダメになったら母親とかそのお友達とか、いろんな人のせいにしそうなんだもん。だから、もし結婚するんだとしても自分できちんと決めたい。もう、お見合いはけっこうです。それに話があった時ゴネていたら、お見合いするなら買ってあげるといわれていた服とかも、買う気のない親だってわかったしね。今回の経験をふまえて、今年の抱負は“夢を捨てない女になる”に、決定いたしました。


(2月へ続く)