全く短絡的な意見かもしれないけど、この頃“郷ひろみ”をTVで見る機会が多くなったと思うの。曲がヒットしているといわれればそれまでだけど、深夜番組のレギュラーまで持つようになったのよ。やっぱり渋谷のゲリラ作戦が功をなしていると、思わざるをえない。あれだけ新聞や雑誌やワイドショーで取り上げられれば、PR効果は抜群に高いわよね。視聴率や好感度の数字を常に意識する身としては、見逃せない問題だと思うのよね。こんなのありなの？

今だから言えるけど“郷ひろみ”って、離婚が決まっていた時に、ある保険会社のいいお父さん役のCMの撮影をしていたのよ。オンエアー目前で、離婚が発表になったからそのＣMはお蔵入りしたんだけど、いろんなところに迷惑かけている前科があるんだから。誰が考えたって暴露本なんか書いて離婚するのに、いいお父さん役は無理でしょ。離婚を決心しても電話1本入れないとこが、普通の感覚じゃないのよね。だから私たちの仕事でも、いきなりとんでもない壁にぶち当たるのよね。

今日は朝から、思いっきりくじけそうになってしまいました。メーク前に、気合いを入れるつもりでエビアンをシューとしたはずだったのに…　いつもはしない香りがするんです。エビアンだと信じて盛大に顔に吹きかけてしまったのは、8×4だったのです。目も開けられない当然の出来事に、大ショック。大慌てで顔を洗ったら、せっかく着替えた服のそで口を濡らしてもう一度着替えるというおまけつき。やっとエビアンを吹きかける前に戻ったところで、タイムリミット。仕方がないので口紅だけひいてすっぴん通勤をしたら、今度は首の左側が痛いのだ。どうやら電車のなかで、ずっと左下を見ていたせいらしい。私としては、いたって真面目な時に“おっと”というような思いつきもしない事をしでかしてしまう。けっこうあるんです。こんな時はリセットボタンがあったらいいのに、と本気で切望してしまうわ。

でも最近、本当にリセットボタンが必要なのは警察のひとたちよね。以前はあの制服を見ただけで、悪い事しているわけでもないのに背筋を伸ばしてしまうような感じがあったのに、今ではこの人は大丈夫だろうかと信用できない。ずっと前に、警察官ににこやかに声をかけられたことがあったの。制服でナンパかと妙な期待をしたら、道を聞かれただけだった。でもね、すぐ目と鼻の先に大きな交番があるのに、それも教えているのにそれでも私に聞いたのかしら？　ぼうっとしていたからなの？　それともあの警官も危ない人だったの？　あ〜、あの時のあの人に会って問い質してみたい。やっぱり私にもリセットボタンは、必要ね。

今、一緒に仕事をしている人はフリーの人なのですが、とても仕事がやりやすいです。自分のアイディアに固執してしまう人とかも多いなか、もっとよくするためにどういう方法があるのか目的は何かを必ず考えている。打ち合わせも、相乗効果があってどんどん膨らんでいくし、方法論も人もよく知っている。私も営業として見習うことも、多いんです。一番むかつくのが、クライアントがいっているんだからつべこべ言わずに「さあ、やれよ！」的な営業。そうならないように、心を砕いたり一緒に考えているつもりですが、なかなか難しいです。この仕事をしていると、特に人とのつながりが大切だと思うようになりました。だから社内のお食事会も、楽しく長続きさせたいな。いつかはうちのT美も、誘ってあげようっと。　

ただでさえクリスマスは、誘惑が多い季節だというのに今年はもっと大変なことになっています。なんといってもミレニアムなんですよ！　雑誌でミレニアム特集と書いてあると、必ず買ってしまう。この頃は、どの雑誌にも特集ページがあるから、もう何を買えばいいのかわからなくなっている。ワインもいいし、お皿も欲しい。香水もあるし、バッグもあるし、グラスやアクセサリーや文房具もある。全部買うわけにはいかないし「へぇ、それがどうしたの」というほど、冷静ではいられない。これがクリスマスだけだったら、もう少し迷わないんだけどな。買わずに後悔したくないし、買ってから恥ずかしいと後悔もしたくない。これからまだまだ雑誌は出そうだし、どんどん雑誌ばかりがたまっていく。ほんとうに、困っているのよ。昔はこんな事で悩むとは思ってもみなかったのに…。高校生の時に、2000年は幾つになっているか指おって数えたらいい年だったもんで、もう人生終わっているななんてかましてたんだから。それがこの有り様。ほんとに情けない。でも私がこんなにも狂乱しているというのに、「2000年ですかね、それとも2001年ですかね」などど悠長なことを言っている、クライアントもあるらしい。企業として、どちらが盛り上がるのかの判断をつけにくいらしい。そんな事言ってないで、今年も来年もやればいいのにね。でも、そんな事になったらまた来年もしっかり悩まなくてはいけないんだったわ。