とうとう今世紀が終わるのも、時間の問題になってしまいました。なんだか漠然と考えていた自分なりの世紀の節目とは違うけれど、現実ってそんなものよね。今年だけを振り返ってみて満足できるのは、仕事だけかも。こうやって仕事が中心の生活になるのは、仕方がないのよね。プライベートと仕事はきっちり分けたいと主張していた後輩のM子も、いまではすっかりお仕事モードだもの。仕事のせいで、男と別れたことも忘れているのかもしれない。
仕事関係のOさんには、クリスマスケーキの代わりに岩牡蠣を食べに行きましょうと提案されたんだけど、岩牡蠣は体調不良のために延期にしてもらった。
今週二人で北京ダックを食べにいったんだけど、クリスマスケーキを二人で食べるという、すなわち「夜明けのコーヒーを二人で飲もう」とも受け取れる感じは消え失せていた。なんか機会を逸したというのでしょうか。またもやなんです。Oさんとは、ほんと間が悪いというのかいつも風邪のときばかりお誘いがくる。ちょっとはOさんとお付き合いしてしまおうかなという気持ちがあったのに、こんなことばかり重なると単なる仕事仲間でしかいられないようです。
そしてここで浮上するのが、やっぱり私が見つけた金城君なのです。毎日毎日、彼のことばかり考えて浮かれていたのですが…まだ金城君に会いにいけていないの。だって年末だというのに、容赦なくプレゼンが二つもあったんだもの。そのうえ風邪までひいてしまって。だから明日は例のパチンコ屋さんまで、いってみようと思っているの。この休み中に、もう一度会いたいもの。ここで会えなかったら、またいつ会えるかわからないじゃない。20世紀の最後に、もしかしたらもしかしたら彼ができるかもしれないのよ。うふふ。それが21世紀の幕開けでも構わないんだけどね。とにかく来年は語学を勉強するとか、お菓子づくりを趣味にしたいなんて、悠長なこといってられないの。なんていっても金城君なの。ほんとうの金城君でなくても、あの顔を見ていられたらそれだけで幸せ。これが20世紀最後の恋なのね。ほら、「二千年の恋」なのよ。