なんとなく扇党首の当確が出るまで、TVを見てしまった。どうしていつもいつも、選挙があるたびに見続けてしまうんだろう。どうして夏ばかり選挙があるんだろう。ここ数日、ずいぶん暑さもやわらいで過ごしやすくなったとはいえ、まだまだ体力は温存したい月曜日だというのに。土曜日の銀座では、橋本聖子の応援に来ていた山本譲二が歌っていた。選挙カーが何台も出ていたけれど、たいした混乱もしていなかったみたい。あの場所取りは早いもの順なんでしょうか? それとも事前に許可をもらっているのかしら、と選挙活動を見ていると気になることが幾つかあるんだ。選挙カーに乗っているウグイス嬢は、調子がいい。たまたま目があっただけでも「ご声援ありがとうございます!」なんだよ。声援なんか送っていないのに、ずるいよ。
先週の朝は、駅前で悲惨な目にあった。マイクをもった女性候補がアピールしながら、どうやら握手をしたかったらしいのよね。信号を待ちながら見ていたら、またもや目が合ってしまったの。今度はこっちも確かに眺めていたから、バッチリと目が合ったの。そしたらその人、微笑みながら手を振るのよ。それには無視をしたんだけど、その時、信号が変わったの。するとその人、走り出すの。それは、私が立っている方向。思わず振り返ったけど、後ろはサラリーマンと女子高生の3人組。まずい。瞬間的に、そう思いましたよ。だって彼女は一人ではなく、彼女の支援者10人ぐらいを引き連れるような感じで走り出すんだもん。政策らしきものも、女性のための女性の政治というものらしいんだよ。“誰でもいい、女なら。どうしても私は今、握手がしたいの”そんな感じなの。いきなり進路を変えて、伏せ目がちになってしまった。
だってさ、仕方がないよね。強引に握手を求められたとしても、その人と握手したくなかったんだもの。態度で拒否して済んだかもしれないけれど、かたくなに握手を拒否すればその理由を言わなければいけないような気がして。だって「私はあなたを応援できないから」なんて言うのも嫌だし、向こうも言われたくないでしょう。そうしたら後ろで「エー」という声がした。要するにその候補者、私のいたラインの後ろを歩いていた女子高生の手を、無理矢理に握っていた。助かったと思ったけれど、気分のいいものではなかったな。とにかく当選した人たちには、最善を尽くしてもらいたいだけです。