●2001.9月● 平和じゃない、私も世界も。
 
9月3日(月)

まだまだ夏は終わっていないのに、夏のイベントが会社帰りの花火大会だけじゃ寂しいよね。ということで、この週末はヨットに乗りにいくんだ。だから、どんなに辛くても悲しくても、残業漬けでも乗り切れそうなのだ。頭の中も心の中も、仕事でパンパンになっているから今だからこそこんな突飛もないこと思いつくんだろうな。金曜日はどんなに深夜になっても、絶対に早起きして行くぞー! 何を食べても味はしないし、体は鉛のように重いけど、ヨットのことを考えると幸せよ。快晴がいいな。日焼けしたってシミになったって、構わないもんね。

 
 
9月11日(火)

今年は台風が多い年ですね。週末のヨットも中止、昼頃の大雨にたたられて疲かれを感じた一日だと思っていたけれど、現実はそんなものじゃなかった。悲惨で残酷なものですね。携帯に、世界貿易センターに旅客機が衝突したというメールが入っていたけれど、信じなかったもの。一緒にいた人たちも、信じてなかった。試しにTVをつけて初めて映像を見たけれど、目の前のことが現実だとはしばらく認識できなかった。ニューヨークがアメリカがめちゃくちゃだなんて。帰宅してからも、食い入るようにしてTVを見ていた。この映像が家のTVだけで、ほんとうはアメリカが昨日と何にも変わっていなければいいのに、と願って見ていました。小泉首相がすぐにでも声明を発表するのかと思ったけれど、出しませんでしたね。他の国はすぐに声明を出したけれど、日本では難しいんでしょうね。それにしてもこんな大きなテロを起こしても、犯行声明も出さないですね。崩れ落ちる世界貿易センターを見て、映画と現実の区別が出来なくなりました。なにが現実で常識なのか、ということも。今、生きていることが、偶然のような気がしてきた。湾岸戦争から確か10年、10歳の子どもは人生の始めの10年で、2度も戦争が起きるかもしれないんですね。そんな世界なんだ。

 
 
9月13日(木)
イギリスにいっていた両親が、帰ってきた。果たして飛行機は飛ぶのかと、心配していたけれどなんとか帰り着いたらしい。しばらく一人暮らしが続くのかと、思っていたんだけどね。詳しくは聞いてないけれど、行きから予定が変わっていたんだって。直行便でヒースーロー空港に着くはずが、フランスのドゴール空港で乗り換えをさせられたらしい。帰国前日はホテルで爆弾騒ぎがあって、宿泊客も従業員も揃って避難したといっている。警察が用意したバスで待機させられたともいっていた。親はいろいろ話したいらしいけれど、それ以外のことはロクに聞いてあげていないの。「今度ね」とかわしているんだけれど、それがストレスみたい。
 
 
9月25日(火)

今日は、やっと一息つけた。でも、やらなくてはいけないことは、新たに発生するものですが。この3連休は、ひどかった。もう殺されるかと思ったよ! ストレス度100%。それに人間不信度100%が加わるの。金曜日に出来上がるはずのものが、約束の時間をとっくに過ぎても出来上がってこない。しかも夜中の2時になっても、約束のものの半分しかできていない。もう、責任者出て来い状態よ、気分はね。

でも、それをグッとこらえてチェックに励んだら、これがまた泣かせてくれるのよ。4時までいろいろチェックをして、残りは翌朝9時に自宅に送ってくれと頼んだら、ファックスが入ったのが朝の6時。もう毛細血管が3本は切れたね。その日は、別件の立会いがあるからと、何度も説明しているのにさ。もう、私に死ねといっているとしか思えない。土曜には出かけるまでにチェックするといっているのに、聞いちゃいない。初めて仕事をした外部の人たちなんだけれど、いくらなんでもひどすぎる。こんなの、初めてよ。不運だったとしても諦められない。我慢に我慢を重ねたこの数日間だったんだけど、とっくに限界は過ぎているよ。怒ったり怒鳴ったりする気にもならないで、ただただ呆然とするばかりです。部の人間も、イライラしたり困り果てています。お〜い、よ〜く首を洗って待っていろよ! うちの部長に、言いつけてやる。みんなで糾弾するんだ、絶対に。いまのみんなの楽しみは、先方の社長に罪深い事実を、きちんと告げることとなっています。ああ、悲しい。 

 
 
9月27日(木)
いつの間にか、すっかり秋らしくなりましたね。10月の連休は、大好きな栗でも拾いに行きたいです。スケッチ旅行にでも行きたいです。秋を迎える心の準備をしたいものです。みんなが平和に生きていくことは、とても難しいことなんですね。
 

(10月へ続く)