●2001.12月● 人のことばかり。
 
12月3日(月)

やっぱり日本人なんですね。雅子さんが病院に向かうところから、もう気になって気になってTVを見続けてしまった。紀子さんのように15分で出産することはなかなかないだろうけれど、病院に入ったということは出産間近ということだもんね。この冬に、車の窓を開けて手を振っている姿なんか見たら、もう胸がつまってしまっ たわ。がんばってね!という声援を送ってしまうのは、やはり日本人だからなのでしょうか。クリスマスもいいけれどお正月だって、いいものと思える。とにかく、めでたいです。記帳には行かなかったけれど、気持ち的には10回くらいサインしたい気分かな。

 
 
12月5日(水)

とうとうサッチーが捕まりましたね。ちょっとザマアミロでございますわね。だっ て、あんなにザクザク服やバックや貴金属をお持ちなんですもの。よく外遊なさるん ですもの。いくら収入がよくても逆にいえば、あそこまでまかないきれないというこ となんですね。税金をきちんと払っていれば。

そういえば、不思議に思っていること があるのよね。同じ会社の人間の中には、いつもパリッとしたいかにも高価そうな スーツや靴を身につけている人や、全身ブランドで固めているとしか思えない若い女 子社員がいるけど、どうしてなの? 会社員は税金天引きだし、ましてや同じ会社な のよ。よっぽどお家がいいのか、副業でもしているのか? 庶民派の私としては、い つも抱えていた謎を同じく庶民派の身近な人間にぶつけてみました。要するに、サッ チーにからませて、漠然と抱えていた疑問を投げかけたというんでしょうか。そし たら、けっこうおかしいの。M子だけでなくおじさんも部長も、けっこうのってくる んだもん。同じフロアーにも、何人か該当者はいるのよね。それとなくリッチにして いられる理由は耳にするけれど、がぜん興味が沸いてきた。会社以外の顔や私生活 に。う〜ん、会社の楽しみ方というのは、こんなところにもあったのね。

 
 
12月14日(金)
寒いからいけないんだ。疲れていたから、人が多かったからだ。駅の階段を踏み外し てしまったのだ。あっという間に7段も落ちて、右手の腕、背中、腰、左足を打撲。 ヒールは脱げ、かばんも放り出して「キャー」という奇声をあげてしまった。幸いラ ストの方だったので、前の人とは4〜5段離れていたの。だから前を歩いている人た ちを巻き添えにしえて、階段を転げ落ちることはなかったけれど、惨め。痛みに耐 え、こそこそと靴やかばんを拾い集めたまではいいんだけれど、スクッと立ってさっ さと歩き出せなかった。しばらく、うずくまってしまった。まったく冬の打ち身は、 特にこたえるぜ! 階段を落ちる時に考えていたのが「仕事の段取り」というのが泣かせるぜ!

そのまま家に帰る気をなくして、駅前のホテルで3杯もコーヒーを飲んで しまった。ホテルでディズニーランドやデイズニーシーに行ってきたのか、それとも明日にでも行くのか、という様子のカップルや家族連れを、嫌というほど見た。来年は、ディズニーシーに行くぞ。

 
 
12月27日(木)

友人が会おう会おうと何度も誘ってきていた。携帯やメールでもかなり積極的に。こ ういうときは、こちらもある程度想像力を働かせておかなくてはいけないのよ。たい てい彼氏ができたとか仕事をやめたいとか、なんらかの会いたい理由があるからね。 で、根負けして会いました。一年のうちの最大イベント直後に会いたかった理由は、 私の想像とは違っていたけれど会った途端に納得。だって彼女、買ったばかりの毛皮 を見せたかったのです。そうか、毛皮か、冬だもんねとは思いましたが、彼女の期待 通りのリアクションがとれたかどうかはわからないな。だって私、毛皮に興味があま りないんだもの。死体をまとっているというのは言いすぎですが、遠目で見て素敵だなとは思いますが、近くで見るとどうしても怖いのだ。これが指輪やバックだったら違った反応をしていたな。あまりうらやましがったりしなかったからなのかどうか知らないけれど、お着物も買ったと聞かされたわ。悪いけど、着物もねぇ。着ていくところもないし、着付けを頼むのも習うのも面倒かな。クリスマスのことには触れず、話題がこの二点ということで彼女は友人だと再確認してしまいました。そろそろ幸せの尺度が人によって違うというのが、顕著になってきたわ。今年も悪くはなかったけれど、来年は積極的に幸せを目指してみようかな。

 


(1月へ続く)