●2002.1月● お正月の後遺症。
 
1月8日(火)

お正月は大敵だ。なんといっても冬だ・寒い・休みだの3拍子で、太らない方が難しい。この事実を容認しているわけではないけれど、努力をしたり我慢をしてやせようという意欲に欠けているの。自分のことは置いておくとして、スレンダーな人を見ると、太らないのは体質なのか日々の努力なのか問いただしたい衝動にかられるんだけどね。どうただしても、それでやせたりするわけではないでしょう。おまけに、いい気になられて自慢話なんて聞かされたら最悪だもの。こうやって自分に甘く、そして堕落していくのですよ。体が重いよ。

お正月の後遺症というものは、まだまだあります。お化粧の仕方を忘れたというのは、大げさですがお化粧が面倒になってしまった。時計を横目で見ながら深く考えずに動かしていたはずの手が、なかなか動かない。これは省略と手を抜きだすと、限りなく素顔に近い。それなのに気にもならなくなっている。誰も意識して見ている人がいないからとかいう問題ではないんです。多少なりともお化粧をしてもしなくても、見る人の印象にそう大差ないのではないかと思いたがっている。もし、とっても不快感をもった人がいても「あなたもっとメイクしなさい」なんて、まさか面と向かっていわないでしょう。こうやって新年を迎えたばかりだというのに、ドンドンふてぶてしくなっています。う〜ん、どこまで自分を許せるか許容範囲を知る機会かもしれない。

 
 
1月16日(水)

今日はプレッツェルを食べたな。まさか私が買いにいったわけではありませんよ。Y君が買ってきたのです。いかにもアメリカっぽいボリュームのあるお菓子で、確かに喉につまりそうだったけれどけっこうクセになりそう。残業でお腹が空いたときにつまむのには、いいかも。みんなでこのプレッツェルを食べている時に、やたらにデスクの電話が鳴るので焦りまくり。ブッシュ大統領じゃないけれど、こんなところで気絶をしたら一生語り継がれてしまうもんね。このお菓子は三角形が三つくっついているんだけれど、キリスト教では三角って神聖な形なんだってね。すごく神聖な形のプレッツェルで気絶するブッシュ大統領も身近に感じるけれど、こんなお菓子を買ってきて得意げにうんちくを披露するY君も、やっぱり身近な存在でした。「こいつ、女の子受けがいいだろうな」と改めて認識してしまった。

 
 
1月23日(水)
1月だというのに暖かい日が続いて、仕事も見通しが立つものばかりで、なんとなくぼんやりしていたけれど、世の中には難しいことを考え続けている人がたくさんいるのね。まずはアフガン復興の日本の支援策。日本の景気も良くはないと実感しているのに、2年半で5億ドルも支援できるんだ。5億ドルだよ。去年の秋から検討はしてきたとは思うけれど、今の日本がそんな大きなお金が捻出できるとは考えてもみなかった。国民一人あたり500円と置き換えられると感覚的にはわかった気にはなる。でも生まれたばかりの赤ん坊や小さな子供や本当のお年寄りや、いろんな事情をもった人もすべてカウントして割った数だよね。実際に一人一人が500円なりいくらかを出すわけではないけれど、健康で仕事をしていたり経済的に困っていないと判断される人で割られた数字でないと、数のマジック的な気がする。

それから新潟の女性監禁事件の懲役14年という判決。この判決も難しかったんだろうな。ニュースを見ると、ほんとうに難しい事柄に取り組んでいる人たちがたくさんいることに、感心してしまう。広告だって簡単にはすすまないしいろんな責任も背負っていると思うけれど、世の中というのは特に大人というのは大変なんですね。こういった気分のときは、自己嫌悪に陥ってしまいます。もっとまじめに生きようかなって。

 
 
1月29日(火)

やっぱり寒いじゃない、だから冬は苦手なのよ。思考も停止しがちなのに、これだけはよくわかったわ。ほんとうにバカなことをしてしまったよね、雪印食品は。せっかくコンビニも雪印の製品が以前のように並んで、これからというときに。今回はグループが違うかもしれないけれど、また雪印という大きな企業名で語られてしまうものだもんね。食品は廃業するという決断をしたけれど、それでどこまでグループが救われるのだろう。ほんとうに企業として再建できるのでしょうか。

もとはといえば狂牛病の一頭目がでたときの政府の対応に問題があったはずで、だから牛肉離れが起こってしまいその結果、酪農家や企業や外食産業が苦しんでいること自体が大問題なのよね。でもそんな苦しいなかでこんな不正を働いてしまったことは許される行為ではないけれど、同情の余地もあると思うのよね。製品がブランドとして販売されていれば、不信感から不買運動につながってしまうわよね。顔がみえる企業の責任は大きいのに、顔が見えにくい政府の責任はどうやって追及されて、形になるのでしょう。損失を補填する今回の牛肉買い取り制度って、税金なんでしょう。

やっぱり政治って、わかりにくい。政治家って全員が日本のことも世界のことも、経済も環境も福祉も、多方面のことを考えられるベースを持ち合わせているんでしょうか。だんだんと心配になってきました。つらい時に自滅行為に結びつくようなことは、つらいからこそ慎むべきなんですね。私も、寒いから、疲れたからで、安易な恋はしないぞ。

 


(2月へ続く)