結婚の約束をして指輪まで選んだというのに、いいからその指輪を黙って返せというような目にあってしまいました。えんえん続いていた作業でプレゼンもして案まで選ばれて、いよいよ実制作というところまできたのに「もう一度」だってさ。しかもゴーサインがでたその日のうちに、そんなこといってくるなんて詐欺だ、犯罪だ。指輪でいえば、ダイヤモンドはやめて他の石でもう一度探してみようか、っていうことになるのかな。予算の問題だったら石を小さくするなりできるけれど、いきなり他の石といわれてもねぇ。勝手だよ。気持ちの振幅があって疲れた。もう話なんか聞けない。その気になれない。前のことなんて、みんな忘れた。飽きた。思いっきり強気に出たいところだけれど、実際はそうもいかないのよね。クライアントの事情もわかりたくはないけれど知ってしまっているところもあるし、これで制作ができないと、うちの局がつぶれるかもしれない。うちの部のみんなの顔に、疲労感がでています。うちの局、どうしたんだろう? いっそお祓いでもしたほうがいいのかもしれないよね。
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