●2002.5月● 天気が悪いと、頭が痛い。
 
5月7日(火)

連休であろうがなかろうが、天気が良かろうが悪かろうが、とにかく頭が痛かった日々です。鎮静剤ばかり飲んでいたので、気分はすっかりミザリーのポールそのものでした。どこかにアニーがいて、ベッドに縛り付けられているようなんだもん。そしてアニーは誰かというと、過去に手酷く振った男だったりすると納得はできなくても仕方がないような気がするけど、私にはそんな華麗な過去はないと思うのよね、多分。だから単に天候が不順でいつもの偏頭痛なだけ。あぁ、ついていないぜ。

せっかく連絡をくれた友達にもKさんにも、冷たくしてしまった。だってあまりにも頭が痛くて話しているだけでも辛かったの。こんなに調子が悪い時にかけてくる方がいけないのよ、なんてこちらの事情も知らない人に冷たくしたのは本心ではないの。でも痛みのピークなんかに呼び出し音はキツイのよ。そんな人とは縁がなかったんだと、割り切れる自分が怖い。世の中的には颯爽と海外にでかけたり、楽しいデートをしている人たちがたくさんいるんだよ。もちろんゴールデン・ウィークの悲劇もあるだろうけれどさ。そんな建設的な人たち大勢いる一方で、どうして頭痛と目の痛みや吐き気と戦わなくちゃいけないのよ。せっかく休日出勤とかがないというのにさ。もうバッカみたい。休日を返せ!

 
 
5月14日(火)

見てしまいました。花屋の裏で、しなびて干からびているカーネーションの鉢植えたちを。まだ値札がついたままでしたが、土はカラカラに乾いていて売り物だとして扱われていないの。母の日前は大切に扱われていたんだろうに、たった2日過ぎただけでこんな変わり果てた姿になっていたのよ。涙ものです。生きているものをこんな形で放置するなら、半額で処分するとかすればいいと思わない? 原価割れするというならいくらか買った人にプレゼントするとかできないものなのかしら。水をあげるのももったいないのか手間なのかは知らないけれど、こんな花屋があるのね。なにがあってもこの店で買い物はしたくないわ。やっぱり舞台裏をみせないのが、プロだと思うんだけどな。この店でカーネーションを買った子供たちが見たら、ぐれるよ。人の目は怖いんだからさ。

鈴木宗男に影のようについていた外務省の佐藤だって、VTRで見る暑苦しいデブとは、まるで別人。美食三昧で太っていたんだろうけれど、あんなに激やせしたなんてちょっと羨ましい。本人にとっては、それどころではないだろうけれど、15キロはやせていそうなんだもん。ほらね、人の目って本質とは別のところも見ているのよ。

 
 
5月24日(金)
ようやく今の部にも慣れてきた。とくに作業が一段落しているので、新しい人間関係とかクライアントの体質とかも、わりと自然にわかってきているせいかもしれない。どうしてもバタバタとしていると、根本的なことをいちいち聞いていられない状態だから理解不能でパニックになりそうなのだ。自分なりに考える時間があって、よかったな。同じ社内でもやっぱり部によって、要するに部長によってカラーというものもあるので気を遣うけれど、これが転職になると本当に大変なんだろうな。知っている人もいないし、すべてが未知なんだもんね。転職先の人もすべてが好意的に迎えてくれるとは限らないしね。

今日もまた、夜になって頭が痛くなってきたのだ。でもY君と食事をする約束をしていたので我慢してたの。お互いの近況報告をしようということだったので、キャンセルするとなんだかそれっきりになりそうだったから。会社の近くで新しい鎮痛剤を買っていたんだんだけど、お酒を飲むので我慢しきれなくなるまで、薬は飲まない決心をしてたの。それがY君お勧めのお店で火鍋を食べたら、頭の痛いのが嘘のように消えてしまった。もう唐辛子バンザイ、韓国バンザイです。おまけにY君サンキューです。これからの季節、韓国料理にはまりそうです。

 
 
5月30日(水)

やっとやっと調子が出てきました。頭が痛いのも治まったようで久々に気分も晴れやかですが、ちょっと心配なこともあるの。先週、くも膜下出血で亡くなった俳優さんも1ヶ月まえから頭が痛いといっていたんだってね。1週間前にはかなり痛みが激しかったみたいですね。その訃報に、あの人が…というのとは別にかなり動揺してしまった。脳ドック行こうかな。去年は何度か人前でも冷や汗が出て吐き気がするくらい頭が痛かったことがあるんだけれど、そんな時に限って病院に行けないのよね。だいたい歩いていられない状態だから、病院に行けないよ。あんまり偏頭痛が続くから病院で薬をもらおうとしたことがあるんだけれど、そこの病院はピークに痛いときでないとわからないなんて言うの。ただ話を聞いただけで、痛み止めしかくれなかった。やっぱりやっぱり脳ドックしかないのかも。う〜ん、体をいたわる年代になってしまった。

それに引き換え、あの真紀子さんと宗男のしぶといこと、しぶといこと。心臓だけでなく体全体が、普通の人とは違っているのかしら。バイタリティがあるというよりタフなのね。羨ましいような、とんでもないような、ひとことでは形容しがたい人たちなのね。とにかくやっと元気になれそうだから、グズグズしていた日々を取り返さなくちゃ

 

(6月へ続く)