●2003.6月● わたし、悩んでます。
 
6月2日(月)

ものの弾みで昨日は、貴乃花の襲名披露大相撲なんて見てしまった。土俵でのバイオリン演奏に驚いたね。あれはいったい誰のアイディアなんだ。それにしても、葉加瀬太郎は周りの空気に動じない人だね。いつ見ても。自分の演奏だけに集中しているのか、達観している感じだよね。僕の演奏がわかる人は、感じ取ってくれればいい、そんなIQの高そうなスタンス。あれが、芸術家というもんなんでしょうね。そばにいたら面白そうだけど、目の前にいたらちょっと困るかも。

とにかく、話を戻して貴乃花ですよね。泣かなかったですよね。涙ぐみもしない。息子が泣いても、アップになっても泣かない。着々と進行するのみ。見ているこっちは、花田勝は来ているのか、おかみさんはどうだ、あんなに景子さんばっかり映るのは、フジテレビだからだなとかいろいろ考えているのに、肝心の貴乃花に表情の大きな変化がないんだもん。貴乃花らしいといえば、らしいけどさ。こんな無表情で、これからどうするんだろうと思っていたら、ちゃっかり絵本の出版ですもの。さすが、しっかりしているよ。抜かりないって感じですね。これも姉さん女房の知恵ですかね。姉さん女房を目指すなら、理性的でないといけないんだと学んだ二日間となりました。

 
 
6月11日(水)

悩み発生。この時期、気をつけなくてはいけない黴ではなく、あくまでも悩みです。こういう悩み自体がご無沙汰だったので、それこそ黴は生えているかもしれないけれど、それはとりあえず見なかったことにしましょうね。

4月に出会った、新聞社の人のことなんだ。アドレス交換をしていて、何回かメールのやり取りをしていたんだけど、そのメールのテンションが上がってきているの。はじめは苗字で、当り障りのない話をしていたのが、いつの間にか名前で呼ばれて、とうとう「あなた」という呼びかけをされている。そして、内容の方も。「いつか会いましょう」から今では、日時指定つき。たまたま仕事で2、3度都合がつかなかったんだけど、断るたびに内容の方が過激になってきている気がするの。電話で話したいと言われているんだけど、ちょっと遠慮したい感じかな。特にどうしても話したいこともないし、機会があれば会って食事ぐらいするつもりでいたんだけど、だんだんね。怖くなってきた。

だってさ、メールを入れるとすかさず返信がくるんだよ。会社でも出先でも、出張中でも。携帯からも送信してくれるわけ。こっちは返信が遅いの。内容につれて、翌日していたものが一週間空けたり、一ヶ月近くほったらかしにしているのにだよ。返ってこないメールに、何通も出すものなのかな。名刺交換しているから、そのうち会社に電話があるかもしれないと思うと、かなり憂鬱。なりゆきで携帯の番号を教えないでよかったと、かなり本気で思っています。電話したいって言われているけど、電話されたくないんだよね。だから、番号教えないのに、そろそろ気づいてほしいな。それから、なにかでこの日記の存在が知れたら……。考えただけでも、ぞっとする。そんなことがあったら、とてもただでは済みそうにないよ。

 
 
6月19日(木)

今日は、久々に天気もいいしなんとなくご機嫌。やっぱりきれいなものを見ると、心が洗われます。このきれいの一つは、やっぱりベッカムでしょう。去年のワールドカップのときは、ベッカムどころじゃないと思っていたけれど、やっぱりベッカムも素敵よね。まあ、武くんほどじゃないのは仕方がないけど、みんながいいというものはやっぱり悪くないんだと思うな。この広告的な考え方、もう骨の髄まで染みているかも。

今週は、ベッカム以外にも、きれいなものを見た充実した時間だったの。日曜日は、劇団四季の「李香蘭」に、今日は宝塚の「傭兵ピエール」と観劇づいている。劇も見ると楽しいのよね。また、次も見たいと思ってしまう。はまりそうなところがある。でも、確実に見れる保証がないからチケット買うのをためらうし、立て続けに見れるほどお財布に余裕もないな。でも今回は、いいの。例の新聞社の人のこともあり、仕事でも人間関係のストレスを溜め込んでいたときだったし、それにまだ指が痛くて精神的に面白くないときだったの。だからこういった観劇が一番精神衛生上いいの。そのほかにも、やってみたというより行ってみたものはあるけれど、ただどんどん貧乏になるだけなんだもん。

ところで、四季の「李香蘭」。この時期に上演することも、ストーリーも構成もよかったけれどただ一つ難点があると思うよ。主演の野村さんの声の調子が、あまりよくなかったみたい。すごく盛り上がるところで、「頑張れ、しっかり歌うんだ」という気分になって感情移入しきれなかった。もしかしたら、普段からこの歌声なのかとも思ったけど、まさかね。それと比較するつもりはないけれど、今日は代休を取ったせいもあり宝塚はよかったよ。歌も当たり前だけど、心配なく聴ける。ステージは豪華で、目がハートになっていたかも。いやいや、きれいなもんはやっぱりいいですね。

 
 
6月27日(金)
月末、金曜日、それだけでもう疲れた。そのうえに、風邪をひいた。それで近くのクリニックにいったわけですが、出されたのがシロップと錠剤のわけですよ。この年で、シロップというのも恥ずかしいけれど、せきが出るのでそんなこと構っていられなかったの。

ところがランチから帰ってきて、シロップをこっそり飲もうとしたら事故が起こってしまった。シロップのふたに薬を目盛り通り入れていたところ、後から人に押された。私の椅子に足がひっかかったみたいで、とにかく押された拍子に薬がこぼれたの。薬は、紫のような茶色のようなシロップよ。それがこともあろうか、決済にまわす書類の上に広がってしまったの。急いで拭いたけど、うっすらと色は残っている。そのうえベタベタしているのよ。もう、勘弁してよの状態です。何度かティッシュを濡らして拭いたけど、ベタベタ感は残っているし紙が薄くなって今にも破れそう。最悪。大人にシロップを出すのは、やめましょうね、ドクター。

 

(7月へ続く)