同期の友人が、入院したと聞いた。昨夜、救急車を頼んでそのまま入院してしまったとのこと。友人は一人暮らしをしているので自分で救急車を呼んで、翌朝も自分で会社に電話をかけてきたらしい。はっきりした病名までは不明だが、どうも強い痛みがあるらしい。
そんな話を耳にすると、頭が下がる思いがするわ。同じ年なのに、しっかりやっているのね。きちんと一人の生活者なんだもん。世間では当然のことだろうけれど、真ん中に会社や仕事のことがあって、自分のことなどどこまでまかなえているのかもわからない私は、恥じ入ってしまった。自分に足りないものが多いのでは、と思う。そう思い続けながら、ずっとこのままできてしまったのではないかしら。そしてまた、これからも大きな変化とは無縁で、生活者としては希薄なままなのかもしれない。とくに近頃、同期や同年代で、今回の友人ではないけれど入院をしたり、持病を持っていたりする人がいるせいかもね。中には休職していた人もいるんです。病気に気をつけなくてはいけない年代に突入してしまったのよね。大体が時間がなければ、食事も睡眠もどうでもいいことになってしまう。そのくせお酒や煙草は、身近にある。ストレスを発散する間もなく新たなストレスを抱え込むことだって、ないとは言えない状態だもん。病気にならないほうが、偉いのかもしれないわ。
よく広告代理店の人は、引退してすぐに亡くなる人が多いといわれるけれど、まんざら嘘でもないと思うのよね。悲しくて、怖い現実なんです。そんな現実を背に、日々をやりすごしているのかも。昔のように、男性だけの話ではなく女性も疲れていますもの。友人の心配をしながら、目に見えない恐怖を感じてしまった事件です。
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