携帯電話を壊してしまったので、その後が大変だった。周りの人には恐縮しながら番号を教えてもらい、仕事関係の人にはメールをいれて教えてもらった。だいたい修復できたはずだと思っていたのだが、以前より登録件数が減っている。なんと友達がスコーンと抜け落ちてしまったのだ。電子手帳は使いこなせそうにないので、持たない主義。システム手帳も、いつのまにか会社の引き出しで眠っている。いつも持ち歩いているごくごくふつうの手帳を見て、びっくり。ほとんど電話番号の類を書き付けていなかった。人に番号を教えてもらっても、その場で登録しちゃうから書き付けてないのよね、最近は。

午後一で、局長室に呼ばれた。特に局長に呼ばれるさしたる理由も思いつかなかった。部屋まで歩いているうちに、もしかして今朝エレベーターの中で突き飛ばしたかな、なんてくだらないことを考えてしまったので、部屋に入っても落ち着かない。すぐに用件を言い出す気配もないので、またしてもくだらない妄想がどんどん広がってしまった。機嫌がいいのか悪いのか、表情からははっきり読み取れないから、素直に世間話をしていた。話しているうちに、これは機嫌が悪いわけではないんだと、やっとわかって気が楽になった。局長くらいになると、ちょっと見ただけや少し話した程度では、機嫌がいいか悪いかわかりにくいから困るの。感情をあらわにしている上司も情けないけど、いつもフラットに構えられると逆に緊張するよね。結局、特に話があったわけではないけどそれとなく近況を聞きたかったみたい。たま〜に、こういうことがあるのよね。まさか肩たたきじゃないと思うんだけど。それとも異動かな。もしかしたら転勤とかかな。こないだの金沢を大喜びしていたの、知られているんだったわ。また近いうちに局長室に呼ばれることがあったら、今度はなにかの宣告かもしれないわね。

今年のクリスマスは、レストランより自宅で過ごす人が多いという話で、油断していたわ。広末に結婚＆妊娠報告されちゃったじゃない。確かに噂はいろいろあったけど、なにも五ヶ月じゃなくてもいいじゃないね。あと一週間でクリスマスという微妙な時期に、こんな発表するなんて。やっぱり広末だけのことはあるわ。カリカリしていたわけじゃないのに、俵屋のあめをぐっと噛んだら、詰め物がとれちゃった。これって悲惨じゃない？　お土産に買ってきたあめは、とっくの昔になくなっちゃったから、デパートの物産展で見つけて買ってきたのよ。このあめを舐めるときは、いつも慎重だったのに「妊娠五ヶ月」と聞いた途端「まあ」と一緒に詰め物がとれちゃった。速攻で歯医者さんに電話したら、痛みがあるかどうかを聞かれた。正直に痛みはないといったら、今年の予約はもういっぱいで来年だって。こんなことってあり？　悪いのは幸せいっぱいの広末か、あめか、それとも、歯か。わかっていますって、単純で迂闊な私が悪いんですよ。ねぇ。来年こそ、こんなヘマはしないぞ。

ディズニー・シーに行った。ご馳走も食べたしケーキも食べた。プレゼント交換もした。楽しかった。誰といつ？　それは秘密。とにかくこれだけ聞くとけっこうクリスマスしているって感じでしょ？　そう、それでいいのです。深いこと考えない、これが大切です。そして24日や25日は、なんとなく疲れているんです、というけだるさを表現するの。こうして大人になっていくんですね。もうとっくに大人だから、味わいのある大人の女を演出してみる。でもそんな演出に、誰も気づきもしない。そんなもんでしょう。