インフルエンザが、私を変えた。もう、ほとんど一心同体だと思っていたタバコが右手から消えている。それも、もう10日間も。まだまだ、これからどうなるかわからないけれど、やめようとなんか全く思ってもいなかった。逆に会議室や喫茶店でも、昔のようには吸えない状況を苦々しくも思っていたのだ。それは「あんな男!」となじられるような、多分どうしようもない男をただ一人かばおうとする心境に近かったかもしれない。内心ではみんながいうことはわかっていても、「待って、そんな人でも私には大切な人なの〜」と、身を挺して守ってみせる、はずだったのだ。それが、強がりでもなんでもなく、吸いたくないんだもん。誰かが火をつけただけで、すぐわかる。自分が吸わないとこんなにも煙に敏感になるものなのね。まさか眉までつり上がっていないだろうけれど、このままの禁煙状態が続くと「あんな男!」と罵倒しているのと同じになるのだろうか? 本意ではないにしても、まさかこんなことが起ころうとは考えてもみなかったな。さて、これからどうなるのでしょうか。他人事のようですが、どうなるのかわからないんだもん、仕方ないよね。
ところで会社なんて所詮、他人の集まりだということもよくわかったのであります。今までも、当然のようには吸っていなかったけれど、打ち合わせが長引いたり、夜遅くなったり、食事に行くと一服していました。別にいい子ちゃんに見られようと思って隠していたわけではないのですが、遠慮をしながら吸っていたんですね。それでも「体によくないよ」とか「吸いすぎだよ」なんて言われることもありました。ところがいざ吸わなくなってわかったのですが、そんな言葉をかけてくれた人ほど禁煙しているのに気がつかない。気づいても、ふ〜ん程度です。だったら今までのコメントはなんだ、と関係者に言いたい!
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