●1996.10月● 誕生日が来ました
10月11日(金)

19 時ごろコピーライターのM子がきた。同期で一番早く結婚 した制作部のM子のダンナというのが、私の部の隣りのHさん。 つまり社内結婚。と言うわけで、M子が用もなく営業フロアーに 顔を出すことなんてない。お互い照れくさいもんね。どうやら今 日は、Hさんの行き先ボードを見にきたらしんだよね。Hさんは、 外出先から戻らずだったんだけれど、内線だってあるのになんだ かこれってヘンだよね。

 で、夕飯に誘って、話を聞いちゃった。やっぱりよ。M子もコ ピーライターなんてやっているから、いろいろ大変なのに、ダン ナの心配までしなくちゃいけないなんて。まあ今のところは、何 にも確証があるわけじゃないんだけどね。夜、携帯に電話しても 繋がらなかったりするくせに、夜中に家で携帯が鳴ったりするん だって。そこで彼女としては、隣りの部の私にそれとなく様子を 窺ってということなの。もちろん私は、できる限りHさんを監視 するつもりよ。

 M子の思い過ごしだといいとは思いながら、やっぱり期待して しまういけない私。

10月27日(日)

昨日でとうとう29才になりました。朝イチで、前から欲しかっ たCKのハーフコートを買いにいって、これを抱えて会社に行った< わ。自分への誕生日プレゼントだもんね。

 休日出勤でエンエン仕事して、夜みんなで行ったのが焼肉屋。 私はおニューのコートをクロークに預けたんだけれど、いくら無 煙だっていっても匂いがつくんじゃないかって気になっちゃっ た。でもタン塩もカルビもおいしかったら、途中でコートのこと なんか忘れてた。そのあとカラオケに行ってPuffyを歌って帰っ たら、午前2時だった。

 ほろ酔い気分で寝ようと思った時に、気づいた留守電というの が元彼氏からの「お誕生日おめでとう」なわけ。大学の同級生だ ったのよね。おかげで一変で眠気がさめてしまいましたよ。優し い人だったけど、いま考えても結局それだけだった気がする。別 に感傷に浸ったわけじゃないけど、別れても私の誕生日に電話を くれたと思うと、うれしいような妙に重たい気分。とにかく来年 は休日勤務なんてしないで、健全な誕生日を迎えるぞー。

10月28日(月)
今日は朝からバタバタで、目の下のクマを隠す暇もなかった わ。土日に準備しても、どうしてもプレ当日は忙しいもんね。ま るで試験勉強の追い込みか卒論の提出日みたいなもの。素早くお 昼をすまそうと、社食でおそばをすすっていたら、M子のダンナ のHさんを発見!やっぱり、遊ぶためにお昼はお金を使わないよ うにしているのかしら!?

(11月へ続く)