母に日に比べて父の日って、盛り上がりに欠けて寂しいもの、と
決めつけていたのは私だけでしょうか?なんだかんだと言っても
家の実権を握っているのは、お母さんでしょう。そんな毎日のな
かで育つ、娘や息子だって、母の日に貢ぎ物なしで平和に過ごせ
るとは、物ごごろついた時から思っちゃいない。幼稚園や小学校
でもその日に向けて似顔絵は描かせるし、とりあえずカーネーシ
ョンは買って当り前みたいな雰囲気じゃない。子供にとってみれ
ば、それこそなけなしのお小遣いをはたくことになる。お父さん
だって、率先してお母さんにプレゼントを渡している。
それにひきかえ父の日は、子供にとってもお母さんにとってもな
くてはならない日というほどのものではないのよね。お小遣いは
もうないし、無駄な出費は家計としても困るのよ、といったとこ
ろでしょう。お母さんとしては、子供やあなたがせっかく選んで
くれたプレゼントだから、うれしそうな顔をしてもらったけれど
、はっきりいって私の趣味じゃあないのよね。このうえ父の日で
すって ! まあ、母の日と近かったのが不運だとおもってあきら
めてちょうだい、とまあ内心、思っているわけですよ。きっと。
それと、もうひとつ。母の日のシンボル・カーネーションに代わ
るものがないところでしょうか。ネクタイやポロシャツといわれ
ても、子供には無理な相談というものだし、お母さん達にしてみ
れば、そんなの私がバーゲンで買ってきているでしょということ
になる。給料もボーナスも振り込まれているお父さん達が、家族
に尊敬されたり大切にされる日ってなかなかないのね。ごく一般
的なサラリーマン家庭に育った私は、父の日は知っていても、母
親の動向を探りつつなにもしない日々を過ごしてきました。
ところが、今年は遊びに来た妹が、父親にビジネスバッグなんて
買ってきた。手ぶらでは格好つかないから何だろうけれど、まっ
たく余計なことを…母と私の立場っていうもんがあるでしょう。
なんていっても私の立場が一番苦しい。先にいった妹に、父の日
までも遅れをとってしまったじゃない。妹が帰った後、ご機嫌な
父を尻目に母と2人して「あの子の狙いはなんだろう?」と話が
盛り上がってしまった。おこづかいが欲しいだけなのか、それと
もマンションが欲しいって言いだすのか、まさかと思うけど、家
に帰ってくるとか…。昨日は想像力が膨らみっぱなしの1日でし
た。