今日は、あのダイアナさんのお葬式。こんな日に、知り合いの友
人がライブをやるから来てくれないかと誘われたんだけど、それ
よりやっぱりお葬式でしょう。お葬式にワクワクしてしまう私っ
ていけないかしら。でも、みんなもそうでしょう。もう、あの笑
顔も大胆なドレスも恋の行方さえも、なにひとつ新しいものなん
か無くなってしまったんだから。
と、こんな日にこの2週間ほど前から画面に長体がかかって調子
が悪かった家のTVが完全にイカれてしまった。ゆすっても、叩
いても、映るのは中央に白い線が一本だけ。このまま巨大ラジオ
に耳を傾けて中継を聞こうと親父が言い出したのが、7時10分前。
こんな事で、世界中の何億人もの人が見守る映像をみすみす見逃
したくない私と母親が大反対。結局、親父が電気店に走ってTV
を買って、自分で台車をひいて戻ってきたのが8時すぎ。もうダ
メだと、何度も思ったわ。そして待望のTVがついたのが、8時
30分ごろだったわけ。エルトン・ジョンがキャンドル・イン・ザ
・ウィンドを歌っているのを見たら、Wでジーンとしちゃった。
きっと昭和30年代、初めて家庭にTVがやってきた時って、こん
な感じだったんだろうな。だから、生中継が終わったあともチャ
ンネルを回し続けて、やっと葬儀全体を把握したわけよ。全く私
としたことが…。
それにしても、日本からは誰も葬儀に参加しなかったのかな?
それともヒラリー夫人のように招かれなかったのかしら。どうな
の?わりと日本にとってイギリスは、親交というか係わりのある
国だと思っていたのに、イギリスにとってはそうでもないのかな
ぁ。あと、やっぱり気になるのは、ダイアナさんが眠るスペンサ
ー家の小島よね。でも、これ以上の報道は、どう考えても難しい
わよね。安らかに眠れなくなっちゃうもんね。でも、ほんと「イ
ギリスのバラ」とは、うまいこと言うわね。TVを通して見る限
り、イギリスの人たちは本当に悲しんでいるように思えたわ。そ
のへんのところ、ロンドンに出張中のうちの会社の人たちが戻っ
てきたら聞いてみるつもり。